Panarat Thepgumpanat Chayut Setboonsarng
[バンコク 13日 ロイター] - タイのセター首相は13日、タクシン元首相(74)の仮釈放が認められたことを明らかにした。決定は矯正局の規則に沿って下されたと説明した。
セター氏は「タクシン氏は首相を長年務め、国に多大な貢献をした。釈放後は普通の市民になる」と述べた。
地元メディアによると、タクシン氏は高齢または病気を理由に仮釈放が認められた930人の受刑者リストに載った。
矯正局の規則に基づき、刑期が始まって6カ月に当たる18日以降に釈放される可能性があるという。
タクシン氏の弁護士は釈放日の通知はまだ受け取っていないと述べた。
タクシン氏の娘であるペートンタン・チナワット氏は記者団に対し、父親が家に戻る時が来たとし、「壮健で出てきて、タイで生活を送ってほしい」と語った。
タクシン氏は昨年8月、15年間の海外逃亡生活を経て帰国。首相在任中の権力乱用の罪などで合わせて禁錮8年の刑期を言い渡されたが、国王の恩赦で1年に減刑された。収監初日の夜に胸苦しさや高血圧を訴えたことから警察病院に移され、現在も病院で治療を受けている。
仮釈放は認められたものの、タクシン氏は2015年のインタビューで王室を侮辱したとして検察当局が起訴を検討していることから、依然として拘束される可能性がある。