[ニューヨーク 27日 ロイター] - 国際金融協会(IIF)は27日、ブラジル通貨レアルに対して一段と強気な見通しを示したほか、トルコリラには市場ほど悲観的な見方は示さなかった。
IIFは、ブラジルレアルが1ドル=4.50レアルに上昇するとの見方を維持した。
ブラジルは「農産物の輸出を原動力に急速に貿易黒字国になる」と指摘し、レアルの一段高に言及した。
トルコについては「来月の選挙を前に市場はトルコリラに対して非常に悲観的になっており、フェアバリュー(1ドル=21.00リラ)をはるかに超えるリラ安を予想する向きが大半だ」とし、「こうした悲観論は経常赤字の急速な拡大やその根本的な要因を踏まえると理解できる」と述べた。
一方、今回の選挙が「トルコの信用に基づく成長モデルの終わりのきっかけとなる可能性がある」として、市場の悲観論は「過剰だ」と指摘した。