28日に中国国家統計局が公表したところによると、2月分の中国購買担当者景気指数(PMI)がさらに低下し景況感が悪化している。
2月の製造業PMIは1月の49.5を下回り、49.2だった。2月の製造業PMIは49.5から変わらないと予想されていた。
製造業PMIでは、50を超えると先月と比べて製造業が拡大していることを表すが、50以下になると製造業が低迷していることを表す。
他方、非製造業PMIも1月の54.7から54.3へと低下した。これは予想の54.5を下回っている。
2月分のPMIは、製造業もサービス業も全般的に縮小、または完全に停止されていた旧正月に影響されているかもしれないとアナリストは述べている。
最近の報道では米中が合意に至る可能性もあるとされているが、米中貿易戦争が中国の工場に悪影響を与えていると考えられている。
今週初めに米中貿易協議に進展が見られ、トランプ米大統領は2000億ドル相当の中国製品に対する関税引き上げを延長すると発表した。
同氏は、もし両国が意見の相違を埋められたら、3月中に両国は合意に至る可能性があると述べた。だが、27日にロバート・ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表が、結果を予想するには早すぎると警告した。
PMIは予想を下回ったが、28日の中国株式市場への影響は限定的だった。日本時間午後1時3分、 上海総合指数は0.3%安、深セン総合指数は0.1%高であった。