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米金利、年央まで現行水準 新型肺炎はリスク=ミネアポリス連銀総裁

発行済 2020-02-20 06:53
更新済 2020-02-20 06:56
米金利、年央まで現行水準 新型肺炎はリスク=ミネアポリス連銀総裁

[19日 ロイター] - 米ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁は19日、中国を発生源とする新型コロナウイルスは米経済に対するリスクの1つとなるとの認識を示し、連邦準備理事会(FRB)は年央まで金利を現行水準にとどめる公算が大きいものの、その後は利下げに動く必要が出てくる可能性があると述べた。

カシュカリ総裁はミネソタ州マンケイトで開かれたシンポジウムで「FRBは向こう3─6カ月、もしくはそれ以上にわたり金利を現行水準にとどめる公算が大きい」と指摘。ただ「現時点で中立金利にかなり近づいていること、世界経済の中には米経済に対する打撃となる恐れのある衝撃が数多く存在していることで利下げが必要になる」とし、その後の動きについては「利上げではなく、利下げになる」との見方を示した。

世界経済に存在する衝撃の1つとして新型ウイルスの感染拡大を挙げ、中国当局が感染拡大ペースの鈍化を報告していることについて、「幾分は疑いの目をもって見る必要がある」と指摘。「中国経済は巨大なエンジンだ」とした上で、こうした状況が継続した場合、米経済がまったく影響を受けない公算は小さいとの考えを示した。

その上で、新型ウイルスの感染拡大は米経済に対するマイナスの「衝撃」となり、その結果、FRBは利下げを迫られる可能性があると指摘。一方、「新型ウイルスが封じ込められ、世界経済に楽観的な見方が戻り、投資と消費が勢いを取り戻せば、経済に対するプラスの衝撃となり、逆に利上げが必要になる可能性がある」と述べた。

FRBは昨年、3回の利下げを実施。フェデラル・ファンド(FF)金利誘導目標は1.50─1.75%となっている。

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