[東京 9日 ロイター] - 菅義偉官房長官は9日午前の記者会見で、株価の下落についてはコメントを控えるとしつつ、市場動向を十分注視していると述べた。
同長官はまずは新型コロナウイルスの感染拡大防止が最優先とした上で、経済全体への影響緩和策としては、昨年12月に策定した経済対策に基づく補正予算がこれから実行していくところだと語った。また「今後の状況次第でさらに必要な措置を実行していく」と述べた。
中国と韓国からの入国制限が今日から実施されたが、同長官は「水際対策の強化が図られる」との狙いを強調。韓国については措置判断の時点で感染者が6000人以上にのぼっていたことが判断材料となったと説明した。こうした水際対策について「3月末以降の措置の扱いについては、諸外国の状況や知見などを踏まえて総合的に判断していく」と語った。
また国内での様々な自粛要請についても「今がまさに感染拡大防止に極めて重要な局面との認識に基づき、今後について近く専門家からの意見を聞き、イベントなどの実施の判断をしていきたい」とした。
(中川泉 )