[ベルリン 2日 ロイター] - IHSマークイットが発表した10月のドイツ製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値は58.2で、2018年2月以来の高水準となった。速報値の58.0から上方修正され、前月の56.4も上回った。
新規受注が過去最高の伸びを示した。ただ、新型コロナウイルスの感染急増を受けてメルケル首相が行動制限の強化に踏み切ったことから、先行きは不透明な情勢だ。
IHSマークイットのプリンシパル・エコノミスト、フィル・スミス氏は、欧州での新型コロナ感染増が回復基調に影を投げかけていると指摘。
「10月は、製造業に関する期待が7カ月間で初めて後退した。成長鈍化の兆候なのかもしれない」としたほか「欧州ではコロナ感染が増え続けている。需給への混乱が再発する可能性がある」などと語った。
メルケル首相は先週、再拡大する新型コロナ流行に対応するため、11月2日から1カ月間、緊急の部分的なロックダウン(都市封鎖)措置を実施すると発表した。 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20201102T095148+0000