[ロンドン 2日 ロイター] - IHSマークイット/CIPSが発表した英国の10月の製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値は53.7で、前月の54.1から低下した。ただ、景況の拡大・悪化の分かれ目となる50は依然として上回っており、速報値からは小幅ながら上方修正された。
IHSマークイットによると、英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)で通商面などで合意しないまま12月31日の移行期間終了を迎える可能性に備え、欧州の顧客が在庫を積み増したことや、米中などの景気回復に伴う需要増が、輸出を押し上げたという。
中間財や投資財セクターは10月、堅調な業績を報告。半面、景気の短期的な変動に左右されやすい消費財企業は、新型コロナウイルス禍からの回復が始まって以降初めて、生産と新規受注が減少した。
調査では、雇用喪失が最も顕著だったのは消費財セクターだった。対照的に、中間財のカテゴリーでは、人員数が8カ月ぶりに増加した。
一方、向こう1年に関する楽観度を計る指数は、約3年ぶりの高水準となった。 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20201102T102910+0000