[パリ 3日 ロイター] - フランスの銀行大手BNPパリバ (PA:BNPP)が3日発表した第3・四半期決算は、金利・為替取引が急増したことを受け収入と利益が市場予想を上回った。
純利益は前年同期比2.3%減の18億9000万ユーロ(22億ドル)。収入は横ばいの108億9000万ユーロ。
リフィニティブのアナリスト予想は純利益が15億7000万ユーロ、収入が106億6000万ユーロだった。
法人・機関投資家部門の収入は17.4%増。金利および為替市場での顧客取引が高水準だったことで、債券トレーディング収入が36%増加した。
企業によるバランスシート強化を背景に債券と株式の引受業務も好調だった。
普通株等Tier1比率は9月末時点で12.6%と0.2%ポイント上昇した。
貸倒引当金は前年同期比47%増の12億4000万ユーロとなったが、第2・四半期の水準から減少しアナリスト予想ほど増加しなかった。
1─9月期の純利益は13.4%減。通期の純利益見通し(15─20%減)ほど落ち込んでいないものの、見通しは据え置かれた。
第3・四半期の国内リテール事業の純金利収入は5.5%減少した。