[東京 14日 ロイター] - 日銀が14日発表した4月のマネーストック速報によると、M3の平均残高は前年比7.8%増の1508兆2000億円となった。伸び率は前月の7.9%を下回ったものの、残高は過去最高。預金通貨の伸びで最高の更新が続いている。
M3のうち、預金通貨は14.1%増の856兆円で残高が過去最高となった。現金通貨は5.7%増の110兆4000億円、CDは25.6%増の33兆6000億円となった。CDは2010年10月以来の高い伸び率。一部個別企業の大口の流動性預金がCDに振り替えられているという。
M2は9.2%増の1161兆8000億円で、こちらも残高が過去最高を更新した。
広義流動性は5.9%増の1953兆8000億円となり、残高が過去最高。広義流動性のうち、国債は6.3%減で2017年5月以来の減少率となった。引き続き個人向け国債の発行減が要因という。