[シカゴ 12日 ロイター] - 米農務省は8月の穀物需給報告で、国内のトウモロコシと大豆の生産見通しを、前月からそれぞれ2.7%と1.5%下方修正した。主要産地である西部の乾燥天候が影響した。
乾燥天候は小麦の生産にも響いており、政府は生産見通しを過去19年で最低の16億9700万ブッシェルとし、7月の予想を2.8%引き下げた。
米国のトウモロコシ生産は世界第1位、大豆は第2位で、生産が予想を下回れば家畜飼料や食用油および燃料に使う植物油、パン、パスタの価格が上昇する可能性があり、世界的な穀物供給逼迫と食品インフレへの懸念が強まるとみられる。
今回の生産見通しはアナリストの予想平均を大きく下回る水準となり、先物相場が急上昇した。
小麦の収穫はほぼ終了、トウモロコシと大豆の収穫は来月始まる。