[17日 ロイター] - 全米住宅建設業者協会(NAHB)が17日に発表した8月のNAHB/ウエルズ・ファーゴ住宅建設業者指数は75と、前月の80から低下し、2020年7月以来13カ月ぶりの低水準を付けた。住宅価格の高騰や供給不足が重しとなった。
住宅建設業者指数は50が改善と悪化の分岐点となる。市場予想は80だった。20年11月には90と過去最高を付けていた。
NAHBのチャック・ファウク会長は「住宅購入を検討している人の中には、価格高騰にショックを受けている人もいる」と指摘。「住宅購入への関心は依然として高いものの、コストの上昇や資材調達の問題により、住宅建設の水準が低下し、一部の新築住宅の販売が滞っている」と分析した。
現況の一戸建て販売指数は5ポイント低下し81。向こう6カ月間の住宅販売予測指数は81と横ばい。潜在的な住宅購入者の見方を示す指数は5ポイント低下し60だった。
オックスフォード・エコノミクスの米国担当主任エコノミスト、オレン・クラクキン氏は、木材価格が下がる一方で多くの材料はなお非常に高価だとし、「材料価格の高騰や労働者の供給不足、建設用地の不足など、新型コロナウイルス感染に伴う制約の多くは、秋にかけても住宅建設業者の活動の足を引っ張り続ける」と予想した。