[オタワ 18日 ロイター] - カナダ統計局が18日発表した7月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比3.7%上昇と、市場予想の3.4%上昇を上回った。2011年以来の大幅な伸びとなった。住宅コストの値上がりが目立った。
6月は3.1%上昇していた。
BMOキャピタル・マーケッツのチーフエコノミスト、ダグ・ポーター氏は「やっと一息つけると思った途端、物価の急上昇がまだ続いていることを示すCPI統計となった」と指摘。「7月の数字は予想よりはるかに大きかった」とした。
調査対象の主要8品目中、7月の価格上昇ペースが前年比で加速したのは6品目。家賃の値上がりが全体をけん引した。住宅価格に関係する指数は1987年以来の大幅な伸びだった。
中銀が景気の伸び悩みを判断する際に最も重視するCPIコモンは1.7%上昇。市場予想の1.8%上昇を下回った。CPI中央値は2.6%上昇。CPIトリム値は3.1%上昇と、1991年以来の高水準だった。