[北京 13日 ロイター] - 中国税関総署が13日発表した3月の鉄鉱石輸入は8728万トンで、前年同月の1億0211万トンから14.5%減となった。大雨の影響でブラジルの出荷量が減少したことが背景。
リフィニティブのデータによると、ブラジルからの輸入量は前年比28.6%減少。オーストラリアからの輸入量はほぼ横ばいだった。
一方、アナリストは、ロシアによるウクライナ侵攻を受けて、中国の鉄鉱石輸入には向こう数カ月間、下押し圧力がかかるとみている。
華泰期貨のアナリストは「通常は両国(ロシアとウクライナ)の鉄鉱石の約40%が中国に出荷されるが、これが妨げられる可能性がある」と指摘。オーストラリアやブラジルからの出荷分も、一部が他の買い手に回るかもしれないとした。
中国の鉄鉱石輸入は第1・四半期は2億6836万トンで、前年同期の2億8300万トンから5.2%減少した。