[上海 18日 ロイター] - 中国株式市場は18日の取引序盤に下落。中国人民銀行(中央銀行)が先週末に発表した預金準備率(RRR)引き下げについて、景気減速に歯止めをかけるのに十分ではないとの見方が出ている。
18日発表の第1・四半期国内総生産(GDP)成長率は市場予想を上回ったが、相場の押し上げにはつながらなかった。
上海と深センの株式市場に上場する有力企業300銘柄で構成するCSI300指数は0208GMT(日本時間午前11時08分)時点で1.2%安の4139.76。上海総合指数は0.9%安の3181.57。
香港は休場。
人民銀は15日、全銀行を対象に預金準備率を0.25%ポイント引き下げると発表した。この措置で約5300億元(832億5000万ドル)の長期流動性を市中に供給し、減速する経済を支える。
ピンポイントアセットマネジメントのチーフエコノミストは「市場の予想より小幅だった。過去の預金準備率の引き下げ幅は常に0.5%ポイントかそれ以上だった」と指摘。
「今回の引き下げは、現段階で景気にそれほど影響するとは思えない。目下の課題はオミクロン株の感染拡大と行動の制約となっているロックダウン(都市封鎖)だ」とした。
第1・四半期GDPは前年比4.8%増加し、市場予想を上回った。