[ワシントン 25日 ロイター] - コンファレンス・ボード(CB)が25日発表した10月の米消費者信頼感指数は102.5と、前月の107.8から低下し、市場予想の106.5も下回った。低下は3カ月ぶり。物価上昇のほか、米経済が来年リセッション(景気後退)に陥るとの懸念が重しになった。
現況指数は138.9と、150.2から大きく低下し、2021年4月以来の低水準。期待指数も78.1と、79.5から低下した。期待指数が80を下回ると、景気後退(リセッション)リスクが高まっていることが示唆される。
向こう1年間の期待インフレ率は7.0%と、前月の6.8%から上昇した。
CBの経済指標担当シニアディレクター、リン・フランコ氏は「インフレ圧力が消費者信頼感と消費支出に対する強力な向かい風になる」としている。
LPLフィナンシャルのチーフエコノミスト、ジェフリー・ローチ氏は「最大のリスクは、FRBの度重なる引き締めの効果が未知かつ遅れて現れることだ。リセッション(景気後退)のリスクが高い来年までその効果を十分感じられないかもしれない」と述べた。
雇用情勢について、職が「十分」と「就職困難」の回答から算出する労働市場格差は32.5と9月の38.1から低下し、21年4月以来の低水準となった。これは米雇用統計の失業率との関連性が高いとされている。
向こう6カ月間で自動車の購入を計画している消費者の割合は20年7月以来の高水準に上昇。冷蔵庫、洗濯機、掃除機などの家電製品の購入を計画する消費者も増加した。