[ローマ 1日 ロイター] - 1日に発表された8月のイタリアHCOBグローバル製造業購買担当者景気指数(PMI)は45.4と、7月の44.5から上昇したものの、景況拡大・悪化の分かれ目となる50を5カ月連続で割り込んだ。生産と新規受注が依然として縮小領域にとどまっている。
ロイターがアナリスト10人を対象に実施した調査の予想中央値46.0には届かなかった。
HCOBのエコノミスト、タリク・カマル・チョードリー氏は「昨年半ばに始まった製造業の後退は第3・四半期まで続く可能性が高い」と述べた。
需要の低迷はこれまで底堅かった労働市場にも影響を及ぼしているようで、製造業は2020年8月以来初めて人員を削減しているという。
生産サブ指数は7月の41.7から43.8に、新規受注サブ指数は41.8から42.4にそれぞれ上昇した。