[ニューヨーク 11日 ロイター] - 14日に始まる週の米国株式市場は、15─16日の連邦公開市場委員会(FOMC)が焦点だ。約10年ぶりの利上げはほぼ確実とみられており、声明文の意味合いを探る動きが活発化するとみられる。 市場関係者によると、連邦準備理事会(FRB)が今後の利上げペースが積極的なものになることを示唆すれば、株式市場は非常に振れが激しくなり、急落する可能性もある。 オプション市場の動向をみると、株式トレーダーはFOMCを控えて警戒を強めており、週末に迎えるオプション期日がどちらの方向についても市場変動を増幅させる可能性がある。 18日に期日を迎えるS&P総合500種 .SPX のオプションでは、同指数が週末までに2.9%変動する可能性が示唆されている。 パフォーマンス・トラスト・キャピタル・パートナーズ(シカゴ)のトレーディング部門ディレクター、ブライアン・バトル氏は「FRBが次の利上げに非常に忍耐強いことを示せば、市場は相当安心するだろう」と述べた。
FOMCの前には、製造業指数や鉱工業生産、消費者物価指数といった一連の米国経済指標も公表される。これらが堅調な内容となり、FRBの今後の利上げペースが一段と積極的になると捉えられれば、一定の市場変動を引き起こす可能性もありそうだ。 また、議会とオバマ大統領が予算の成立に失敗し、政府機関が閉鎖されれば、市場に悪影響を及ぼす見通し。