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欧米為替見通し:市場はEU離脱(Brexit)を警戒視

発行済 2016-06-01 19:01
更新済 2016-06-01 19:33
欧米為替見通し:市場はEU離脱(Brexit)を警戒視

今晩の欧米市場では、ドル売りの流れが継続すると見る。
東京時間では、14時頃、薄商いのなか仕掛け的な売りが入ったことでストップロスを巻き込んだ下げとなった。
日経平均が節目の17000円をあっさり割り込んだほか、昨夜の英世論調査の結果も影響したとの指摘もある。
6月23日に英国の欧州連合(EU)離脱の是非を問う国民投票が実施される。
5月31日にICM、ガーディアンが最新世論調査の内容を発表した。
「EU離脱を支持する」票が「EU残留を支持する」票を上回った(電話では45%対42%、ネットでは47%対44%、前週は拮抗)ため、英国のEU離脱懸念が強まりポンド売りが昨夜強まった。
足元、残留派が離脱派を上回っていたことで安心感が高まっていたが、一転してEU離脱(Brexit)を懸念する状況に。
23日の投票日まで楽観論は高まりにくくなったと言えよう。
こうした動きを受けて、ドル・円は75日移動平均線を下抜けている。
また、日足の一目均衡表では、上値抵抗ラインの雲上限に跳ね返され雲を割り込む格好に。
Fedウォッチでは、6月利上げを予想する市場関係者の割合は、30%から25%前後まで後退。
実際、利上げを実施した昨年12月は、70%の市場関係者が利上げを予想していた。
数字だけを考慮すると、市場関係者は6月利上げをさほど織り込んでいない様子。
今晩の経済指標一つで流れが変わる可能性はあるが、足元の薄商い、英国民投票への警戒、6月利上げへの期待感後退を考慮すると積極的なドル買いは手控えられそうだ。
【今日の欧米市場の予定】 17:30 英・製造業PMI(5月) 49.9 49.2 21:00 ブ・GDP(1-3月) -5.8% -5.9% 22:00 ブ・製造業PMI(5月) 42.6 23:00 米・ISM製造業景気指数(5月) 50.5 50.8 23:00 米・建設支出(4月) 0.5% 0.3% 27:00 ブ・貿易収支(5月) 48.61億ドル 27:00 米・地区連銀経済報告(ベージュブック)

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