[ロンドン 28日 ロイター] - 英金融行動監視機構(FCA)は28日、制裁により取引が困難になったロシアとベラルーシの資産を投資ファンド本体から切り離して「サイドポケット」と呼ばれる別勘定に移すことを提案した。
サイドポケットを使えば、取引を停止していたリテールファンドが新規投資家を受け入れたり、償還を再開したりすることができると説明した。
英投資協会の政策担当ディレクター、ジョナサン・リプキン氏は、サイドポケットが適切に機能し、全ての投資家が公平に扱われるようにすることが最も重要と指摘した。
FCAで市場とホールセール部門を担当するエドウィン・スクーリング・ラッター氏は、停止されているファンドのロシア・ベラルーシと無関係の資産に既存投資家はアクセスすることができると述べた。また新規の投資家は望まないロシア資産を取得することなくファンドを購入することができるとした。
FCAは16日まで意見を募った後、迅速に実行する予定。
法律事務所シモンズ&シモンズの金融サービス部門マネジングアソシエート、ジョン・ドゥーリー氏は、ファンドにとっては歓迎できるかもしれないが「資産価値の長期的な回復が不透明なため、コストが不相応に大きくなる可能性がないか、運用会社は慎重に検討する必要がある」と述べた。