22日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
- ■株式見通し:中小型株の一角にはリバウンドを狙った動き
- ■西松屋チェ、3Q営業利益274.8%増 109億円、通期据え置き、自社株買いを発表
- ■前場の注目材料:日立、昇降機で英参入、コスト競争力武器に
■中小型株の一角にはリバウンドを狙った動き22日の日本株市場は模様眺めムードの強い相場展開になりそうだ。
21日の米国市場ではNYダウは37ドル高だった。
英国で拡大している新型コロナウイルス変異種の感染性が高いことが明らかになり、警戒感から寄り付き後大きく下落した。
その後、米食品医薬品局(FDA)の承認を受けたモデルナのワクチン接種が開始されたことや、議会が追加経済対策で合意にいたったことを好感した買いに支えられ、引けにかけてダウは上昇に転じた。
一方で、S&P500、ナスダックは下落。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比135円安の26515円。
円相場は1ドル103円30銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から売り優勢の展開から始まることになり、支持線として意識される25日線レベルでの攻防になりそうである。
足元では26500円から26800円辺りでの推移が続いており、25日線レベルでは押し目買いも意識されるところではある。
しかし、シカゴ先物は安いところで26160円まで売られる場面がみられていた。
市場参加者が限られていることもあり、短期筋の売り仕掛け的な動きには警戒しておきたいところであろう。
VIX指数は一時30を超える場面がみられており、慎重姿勢に繋がりやすい。
なお、市場参加者が限られていることもあり、仕掛け的な動きに対して追随する流れには向かいづらく、一方でカバーの動きは早いだろう。
昨日同様、先物主導で仕掛け的な動きがあるようなら、その後の反動を狙ったスタンスになりそうだ。
また、テスラが大きく下落したが、これは指数組み入れに伴うリバランス終了後の反動といったところであり想定内となるため、センチメントを悪化させることはなさそうだ。
米国の追加経済対策の合意については材料出尽くしといった判断は禁物である。
物色については米国では金融株の強さがみられており、バリューシフトがみられるかが注目されるところ。
一方で、参加者が限られるなかではコア銘柄に集中しやすい。
個人主体の売買においてはIPOのほか、テーマ性のある材料株などへの循環物色が意識されよう。
IPOの好調から利食い資金が市場に還流しており、足元で調整が続いていた時価総額上位の中小型株の一角にはリバウンドを狙った動きがみられてきている。
■西松屋チェ、3Q営業利益274.8%増 109億円、通期据え置き、自社株買いを発表西松屋チェ (T:7545)が発表した第3四半期決算は売上高が前年同期比13.3%増の1231.40億円、営業利益は同274.8%増の109.04億円だった。
通期計画を超過しているが通期予想は据え置いている。
玩具などの売れ行きが伸びたほか、気温の低下で秋冬物の衣料の需要も拡大。
併せて、最大5億円、発行済み株式総数(自己株式を除く)の0.67%にあたる41万7000株の自社株買いを発表した。
■前場の注目材料・NYダウは上昇(30216.45、+37.40)・米長期金利は低下・日銀のETF購入・米経済対策への期待・海外のコロナ向けワクチン接種開始・日立 (T:6501)昇降機で英参入、コスト競争力武器に・トヨタ (T:7203)乾燥時間、最大3割減、水性塗料向け新型乾燥機・オリチエン工業 (T:6380)新中計を策定、チェーン輸出比20%超に引き上げ・東芝 (T:6502)脱炭素化へ、技術のデパート目指す・航空電子 (T:6807)USB4認証コネクター発売・リコー (T:7752)宮城の工場にローカル5G、4.7ギガヘルツ帯免許申請・積水化 (T:4204)「ジョブ型」雇用を22年度導入、挑戦する風土づくり・三洋化成 (T:4471)APBと福井で全樹脂電池生産、1000億円投じ新工場・大日住薬 (T:4506)米で前立腺がん薬承認、経口タイプ☆前場のイベントスケジュール・特になし
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