28日のドル・円相場は、東京市場では123円08銭から123円70銭で堅調推移。
欧米市場でドルは一時123円79銭まで上昇し、123円56銭で取引を終えた。
本日29日のドル・円は123円台で推移か。
米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合結果や声明内容を確認する必要があることから、ドル・円などの主要通貨の為替取引はやや動意薄の状態が続く可能性がある。
市場関係者の間では、29日(日本時間30日未明)に発表される米FOMC声明はややタカ派寄りの内容になるとの見方が多いようだ。
今回発表される声明では、9月利上げを予見させる文言が含まれるとの指摘もある。
従来の声明では、労働市場のさらなる改善が確認されること及び中期的にインフレ率が2%目標に向かっていくとの合理的な確信が持てることが、利上げを行う条件とされていた。
米国が9月に利上げを行う用意がある場合、FOMC声明を通じてその意思を明確に伝える必要があるとの意見は少なくない。
今回の声明内容が前回と大差ない場合、9月利上げ観測は大幅に後退する可能性がある。
ただし、9月に利上げを行うとの予断を市場に与えた場合、市場環境の急激な変化に対応できなくなり、混乱を招くとの声も聞かれている。