[ストックホルム 29日 ロイター] - スウェーデンの通信機器大手エリクソンが29日発表した第4・四半期決算は、利益が市場予想を上回った。次世代通信規格「5G」関連の売り上げが好調だったほか、複数の国が中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ) を排除する動きも引き続き追い風となった。
また5Gとは別に、新型コロナウイルス感染拡大の影響で通信事業者が4Gネットワークを拡張する動きも顕著だった。
第4・四半期の調整後営業利益は110億スウェーデンクローナ(13億2000万ドル)。前年同期は65億スウェーデンクローナ、リフィニティブのまとめた市場予想の中央値は85億8000万スウェーデンクローナだった。
ネットワーク事業の売上高は20%増、売上総利益率は41.1%から43.5%に上昇した。
北東アジア市場では、中国の3大通信事業者から5G向け設備を受注した。
総売上高は5%増の696億スウェーデンクローナで、市場予想の683億5000万クローナを上回った。
売上総利益率は40.6%で、前年同期の36.8%から大幅に上昇した。