[ロンドン 19日 ロイター] - 石油輸出国機構(OPEC)のバルキンド事務局長は19日、今年の原油市場について、新型コロナウイルス感染拡大を受けた需要減から回復すると慎重ながらも楽観視していると述べた。
バルキンド氏はアトランティック・カウンシル・グローバル・エナジー・フォーラムで、OPEC加盟国とロシアなどの非加盟国で構成する「OPECプラス」は、需給不均衡の再発を防ぐために毎月会合を開いているとし、「原油市場の回復は脆弱で、不確実性は解消していないとの認識を誰もが共有している。ただ、今年は回復すると慎重ながらも楽観的に考えている」と述べた。
その上で、OPECプラスは市場安定化を目指しているとし、柔軟に対応する必要があるとの考えを示した。
サウジアラビアが今月5日、2月と3月の産油量を追加で日量100万バレル自主削減すると発表したことを受け、原油価格は11カ月ぶりの高値を更新した。