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米国株見通し:通商摩擦懸念されるなか経済指標が支援材料に

発行済 2018-06-15 17:43
更新済 2018-06-15 18:00
米国株見通し:通商摩擦懸念されるなか経済指標が支援材料に
S&P500先物       2776.00(-12.50) (16:50現在)
ナスダック100先物  7291.50(-19.75) (16:50現在)

16時50分時点のグローベックス米株式先物市場でS&P500先物とナスダック100先物は安く推移している。
NYダウ先物は150ドル安程度で推移。
欧州株式市場は総じて小高く推移している。
米原油先物は小安い推移となっている。
こうした流れを受け、15日の米株式市場はやや売り先行で始まるとみられる。


15日のグローベックス米株式先物市場が小安くなっている背景には、同日、米国政府が中国の知的財産侵害に対する制裁発動に向け、25%の追加関税を課す中国製品の最終リストを発表する予定と伝えられているからだろう。
しかし、米国政府が中国製品の最終リストを発表し、直ちに関税発動に動けば、中国政府が米国農産物等への対抗関税を発動するのは必至とみられる。
このため、米国政府は発動時期を先送りし、その間に中国政府から最大限の譲歩を引き出すための交渉を継続する可能性が高い。
仮に報道で伝えられた通りとなったとしても、米国政府が交渉によって貿易摩擦を解決する姿勢であることが確認されれば、米株式市場へ及ぼす影響は限定的だろう。


そうした中、本日は5月鉱工業生産指数や6月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値が発表される。
14日に発表された5月小売売上高が4カ月連続の増加となり、増勢を強めていることが確認された。
このため、消費の基調の強まりを受けて、消費財を中心とした製造業の生産も増勢を強め始め、5月鉱工業生産が上振れる可能性を指摘できる。
本日も堅調な米経済指標が確認され、米株式市場で支援材料になると予想される。
主力ハイテク株を中心に買われ、ナスダック総合株価指数が過去最高値の更新を続けるとみられる。


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