ジャーナリストのジャマル・カショギ氏(Jamal Khashoggi)が失踪したことによりサウジアラビアとアメリカの緊張が高まる一方で、火曜日のアジア株はゆるやかに回復した。
サウジアラビアのジャーナリストであり評論家のカショギ氏は、10月2日にトルコ人の婚約者との婚姻届を取りにイスタンブールにあるサウジアラビア領事館に入ったところを目撃されたのを最後に失踪している。
トランプ米大統領はこの事態を受けて、マイク・ポンぺオ国務長官をサウジアラビアに派遣した。「この事件によって市場の注目は中東に移った。米国株式市場は未だ厳しい状況にあり、マーケットは難しい時期に突入することになる」と三井住友アセットマネジメントのシニア・ストラテジストである市川雅浩氏は述べた。
ニューヨーク・マーカンタイル取引所の11月限WTI原油先物は0.1%上昇し、1バレルあたり71.86ドル。一方でロンドンの国際石油取引所において11月限ブレント原油先物は0.32%安の1バレルあたり81.04ドルとなった。
アジアの株式市場では、午後2時に中国の上海総合指数 、深セン総合指数がそれぞれ0.2%、0.9%下落した。また香港のハンセン指数は0.1%と微増した。前年比6.7%から6.6%に落ちる予想となっている中国第3四半期GDPに注目が集まっている。
日本の日経225は0.4%上昇した。ソフトバンクグループは月曜日にサウジアラビアとの結びつきの懸念を背景に7%以上急落した後、前場において回復した。
韓国のコスピは2146.00と僅かな値動き。
オーストラリアのASX 200は0.6%の上昇を見せた。