[ローマ 12日 ロイター] - イタリア極右「同盟」が提出した内閣不信任案を巡って、議会の各党責任者らが12日協議したが、討論開催日の決定に至らず物別れに終わった。同盟のサルビーニ党首は早期選挙実施に向け働き掛けているが、障害に出くわした格好だ。
議会責任者らは13日、上院本会議で採決日程を決めるよう求めた。
「五つ星運動」や、野党・民主党(PD)議員の多くがサルビーニ氏の動きに対し、主要法案に影響が生じるなどとして反発している。
五つ星運動のディマイオ党首はフェイスブックで「同盟が自国に与えた損害について、国民は償うよう求めるだろう」と述べた。PD書記長を務めたレンツィ元首相と連携する可能性がうわさされるが、ディマイオ氏は否定した。
ただ、五つ星運動とPDはいずれも、危機を巡るコンテ首相の議会演説を20日に行うよう主張、同盟は14日の実施を求めている。