[ヌサドゥア(インドネシア) 15日 ロイター] - 米政府高官は15日、インドネシア・バリ島で開催される20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)について、ロシアのウクライナ戦争とそれによる世界経済への影響を非難することを期待していると述べた。
記者団に対し、ここ数日の協議でG20のほとんどの国がロシアのウクライナ戦争を「できるだけ強い言葉で非難」すべきとの意見で一致したと明らかにした。
ロシアもG20のメンバーであることから、ウクライナ戦争を巡りコンセンサスが得られる可能性は低い。高官は、どのような形での非難になるか、またロシアが「特別軍事作戦」と呼ぶ戦争にどう言及するかについては発言を控えた。
「詰めの交渉に先走ることはしないが、G20はロシアの戦争が世界中の人々や世界経済全体に大きな打撃をもたらしていることを明確にするだろう」と述べた。
ウクライナでの戦争が「世界の多くの地域で見られる経済的苦境や不安定の根源」との見方で大半のG20諸国が一致しているという。
高官は、パンデミック(世界的大流行)基金、多国間開発銀行の改革、食料・エネルギー安全保障などのイニシアチブも発表されるとの見通しを示した。