欧州株式市場サマリー（3日）

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（カッコ内は前営業日比）

ＦＴ１００種総合株価指数（ロンドン）<.FTSE>

　終値　　　　　　5533.21（＋49.15）

前営業日終値　　　5484.06（＋78.12）

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クセトラＤＡＸ指数（フランクフルト）<.DAX>

　終値　　　　　　5817.88（＋41.32）

前営業日終値　　　5776.56（＋63.05）

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ＣＡＣ４０種平均指数（パリ）<.FCHI>

　終値　　　　　　3842.52（＋30.60）

前営業日終値　　　3811.92（＋42.38）

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　＜ロンドン株式市場＞　４日続伸。鉱山・石油株のほか、銀行・保険株の上昇が相場を

押し上げた。

　底堅い指標やドル安に押し上げられた商品相場に追従し、鉱山・石油株がこの日の上昇

をけん引した。

　ロンミン、エクストラータ、アングロ・アメリカン、リオ・テ

ィント、ランドゴールド・リソーシズは２．５─５．７％高。

　バークレイズ・キャピタルによる投資評価引き上げに支援され、カザキミスは

４．８％高、アントファガスタは３．７％高。

　原油価格が８１ドルに向け上昇するなか、ＢＰ、ＢＧグループ、ロ

イヤル・ダッチ・シェル、ケアン・エナジーは０．４─０．７％高。

　銀行株ではスタンダード・チャータードが５．３％上昇し、同セクター全体を

押し上げた。同行の２００９年税引き前利益はアナリスト予想を小幅上回り、１０年につ

いては好調なスタートを切ったとの認識を示した。

　バークレイズ、ロイズ・バンキング・グループ、ロイヤル・バンク・

オブ・スコットランドは０．５─２．７％高。

　ギリシャが追加緊縮財政措置を発表し、同国の財政問題をめぐる懸念が和らいだことも

銀行株を支えた。

　ただ、ＨＳＢＣは売られ、０．１％安。１日発表された０９年決算は予想以上

の減益となっている。

　保険株ではプルーデンシャルが２．６％高。同銘柄は、米アメリカン・インタ

ーナショナル・グループ（ＡＩＧ）からアジアの生命保険部門を３５５億ドルで

取得するとの発表した後、前日までの２日で２０％近く下落していた。

　その他、リーガル＆ジェネラル、アヴィヴァ、スタンダード・ライフ

は２．３─５．１％高。同セクターでの買収期待が高まっている。

　半面、レゾリューションは１．９％下落。

　＜欧州株式市場＞　４日続伸。底堅い米経済統計に加え、ギリシャの財政赤字をめぐり

楽観的な見方が広がったことが買いにつながった。スタンダード・チャータード（スタン

チャート）は決算発表後に買われた。

　ＦＴＳＥユーロファースト３００種指数<.FTEU3>は８．２７ポイント（０．８１％）高

の１０３５．５６。終値で１月２１日以来の高値。２００９年３月９日につけた安値から

は６０％強上昇している。

　ＤＪユーロＳＴＯＸＸ５０種指数<.STOXX50E>は２６．２６ポイント（０．９４％）高

の２８２２．５９。

　スタンチャートの２００９年決算は、税引き前利益が１３％増の５１億５０００万ドル

で過去最高となった。アジア市場で投資銀行事業が大きく伸び、中東で不良債権が急増し

た影響を相殺した。同社株は５．３％値上がりした。

　他の銀行株も軒並み上昇。ウニクレディトは４．２％高。同社が出資するポ

ーランドのペカオ銀の決算が予想を上回ったことが好感された。サンタンデー

ル、バークレイズ、ロイズ・バンキング・グループ、ＵＢＳ

は２─２．７％高。

　２月の米供給管理協会（ＩＳＭ）非製造業総合指数は２年強ぶりの水準に改善。２月の

オートマチック・データ・プロセッシング（ＡＤＰ）全米雇用報告は、民間部門雇用者数

の減少幅が前月から縮小した。２月の米企業の人員削減数は０６年７月以来の低水準とな

った。

　こうしたなか、ギリシャ政府はこの日、公務員や高所得層などを対象とした総額４８億

ユーロ、対国内総生産（ＧＤＰ）で２％に相当する新たな緊縮財政措置を発表した。バロ

ーゾ欧州委員長はギリシャの対応について、欧州連合（ＥＵ）は支持するだろうとした。

　ドル安／商品（コモディティ）高のなか資源関連株が高い。

　アングロ・アメリカン、アントファガスタ、カザキミス、ロン

ミン、エクストラータが３．７─５．７％高。

　前日まで売り込まれていたプルーデンシャルも反発し２．６％上昇した。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［東京　４日　ロイター］