ドル/円
正午現在 90.39/41 1.4340/45 129.63/68
午前9時現在 90.43/45 1.4330/32 129.59/68
NY17時現在 90.44/50 1.4343/47 129.70/78
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[東京 21日 ロイター] 正午のドル/円は、ニューヨーク市場の午後5時時点と
ほぼ変わらずの90円半ば。海外市場でつけた1カ月半ぶり高値から小幅に下落した水準
でもみあいとなった。アジア時間早朝は海外市場の流れを引き継いでユーロが下落したも
のの、主要通貨は全般小動き。見送りムードが強かった。
海外市場で一時90.91円まで上昇、11月4日以来の高値をつけたドルは90円半
ばで週明けの取引が本格化。朝方に一時90円前半まで弱含む場面もあったが、日中は
90円半ばで方向感に乏しい値動きが続いた。仲値公示でも「前週のドル上昇局面ですで
に多くの輸出企業が手当てに動いた」(邦銀)といい、目立った動きはなかった。
財務省が発表した11月貿易統計によると、貿易収支は3739億円の黒字と事前予想
の3445億円の黒字を小幅に上回る黒字となった。輸出は前年比6.2%の減少と過去
1年間にわたって続いてきた2けたの減少から脱却。昨年9月の1.5%増以来の小幅減
にとどまった。アジア・中国向け輸出が1年2カ月ぶりに増加に転じたことなどが寄与し
たという。しかし、円相場に特段の反応はなかった。
<欧州金融機関に1870億ユーロの追加損失懸念>
海外から週明けアジア市場にかけてドルが上昇、ユーロが大きく下落した手掛かりとし
て、欧州中央銀行(ECB)が18日にまとめた金融安定報告で、欧州金融機関がさらに
1870億ユーロの評価損を計上する可能性があるとしたことが市場の話題となった。報
告書を受けて欧州株式市場では、クレディアグリコル
株が軒並み安。外為市場ではユーロが対ドル
対英ポンド
カ月ぶり安値を更新した。
ドル上昇には年末を控えたポジション調整の面もあるものの、ユーロ圏ではギリシャな
どへの懸念もくすぶっているだけに「ユーロ売りに効いている」(邦銀)という。
ECBは報告書で、大手銀行グループの利益はここ数四半期で明らかに改善したものの、
持続的な増加傾向は見られないと指摘。過去3四半期の業績を精査した結果、評価損予
想を15%引き上げたとしている。
<日銀当預が3カ月ぶり17.5兆へ拡大、円の下落圧力として関心>
日銀はきょうの当座預金残高が17兆5000億円となる見込みだと発表した。日銀に
よると、今年9月30日の17兆5500億円以来、3カ月ぶりの高水準。年末要因など
もあるものの、外為市場では日銀の量的緩和姿勢を見極める上で、当座預金の推移が円相
場に影響を与える可能性があるとして関心を寄せる声が出ている。
(ロイター 基太村真司記者)
(shinji.kitamura@thomsonreuters.com;03―6441―1791;ロイターメッ
セージング:shinji.kitamura.reuters.com@reuters.net)
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