ドル/円
午後3時現在 89.77/78 1.2292/96 110.36/42
正午現在 90.10/15 1.2309/12 110.92/94
午前9時現在 90.07/10 1.2338/40 111.15/18
NY17時現在 90.22/28 1.2344/49 111.69/71
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[東京 25日 ロイター] 午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場の午後5時時
点から下落した89円後半。アジア時間もユーロはじり安展開が続いた。アジア株安も円
の上昇要因となり、ユーロ/円は早朝の高値から1円を超える下げとなった。
海外市場の流れを引き継ぐ形で、ユーロは小口のストップロスを巻き込みながら、じり
じりと下落する展開が続いた。
前日からきょうにかけてユーロ安の手掛かりとなったのは、スペインの貯蓄銀行カハス
ールが公的管理下に置かれたこと。「平時ならこの程度の地域金融機関の破たんが世界的
に大きく報道されることはないが、欧州危機の矛先が金融セクターの資産内容劣化や調達
コスト高、貸出余力低下への懸念に移りつつあるため、市場で注目を集めた」(メリルリ
ンチ日本証券)という。
ユーロ/円は一時110.20円と20日海外市場でつけた8年半ぶり安値の
109.47円に接近。ユーロ/ドルも一時1.2271ドルと朝方の高値から100ポ
イントを超える下げとなった。
対ユーロでドルと円が上昇した一因として「アジア株の下げがリスク回避的なドルと円
の上昇につながった」(外銀)とする声もあった。アジアでは台湾株が今年最大の下げ幅
を記録したほか、日本や中国、韓国、インドなどの主要指数は2―3%の下げとなった。
ドル/円は一時89.67円まで売られた。
この日の取引ではアジア通貨の下げも目立った。特に韓国ウォン
を超える下げとなり、市場筋によると、当局はウォン買い介入を実施した。この1週間で
下げ幅は10%超に達している。
世界的な株安などを受けて、投資家がリパトリエーション(資金の本国還流)に動き始
めたことで、これまで買われてきたウォンを売り戻す動きが活発化したことに加え、今週
に入ってからは北朝鮮問題の緊張の高まりもウォン売りを後押ししている。「ウォンが大
幅下落に下落していることそのものが、投資家にリスク回避(のポジション圧縮)を促し
ている」(邦銀)面もあるという。
ロイターデータによると、韓国ウォンの予想変動率(インプライド・ボラティリティ)
は1カ月物
いる。スポット市場でウォンが10カ月ぶり安値に急落したことを受けて、通貨オプショ
ン市場では「パニック的にオプションを手当てする動きが出ている」(外銀)という。
(ロイター 基太村真司記者)