執筆:Liz Moyer
Investing.com -- 木曜日の米国株は、インフレ圧力によって連邦準備制度理事会(FRB)がより積極的な金利行動を取らざるを得ないという懸念が燻り続落した。
続落のきっかけとなったのは4月の生産者物価指数で、前月よりは減速したものの生産者物価は上昇が続いていることが確認された。これは、インフレ圧力が弱まりつつあることを意味するが、依然として高い水準である。
アナリストは、これが来月再び開かれるFOMC会合による政策金利の決定に影響を与えるかどうかを見極めている。コンセンサスは0.5%の引き上げだが、その上の0.75%引き上げの可能性があるとみる人もいる。
ハイテク株の暴落は、市場全体にも重くのしかかっている。Apple(NASDAQ:AAPL)は水曜日に5%下落した後、木曜日にさらに3%下落し、サウジの石油メジャー、Aramco(TADAWUL:2222)に時価総額1位の座を奪われた。それでも、ナスダックは木曜日の下落を何とか盛り返して、僅かに上昇して引けた。
AppleをはじめとするAlphabet(NASDAQ:GOOGL)、Netflix(NASDAQ:NFLX)、FacebookのMeta Platforms Inc(NASDAQ:FBといったハイテク大手は、ついこの前まで株式市場の高騰を牽引していた。
安定して弱いままの暗号資産が暴落したことが注目の的となっている。最大のデジタル通貨であるビットコインは、昨年11月のピーク時の半分以下の2万8000ドル前後まで値下がりし、3万ドルを割り込んでいる。
金曜日の市場に影響を与えると思われる3点を紹介する。
1. 消費者信頼感指数
東部時間午前10時、ミシガン大学が5月消費者信頼感指数を発表する。予想は64であり4月に記録した65.2から若干減少する見込みである。尚、4月は上昇する食品やガソリンへの家計支出が増えざるを得なかったためである。
2. Affirmの決算
Affirm Holdings Inc (NASDAQ:AFRM) は、最もホットな金融テクノロジー株の1つであるが、昨年の待望の新規株式公開後、同社の株価は今年に入り60%も下落している。木曜日の市場取引終了後に発表された決算発表が売上高と利益の両方で予想を上回ったことで株価が反発し、時間外取引で19%上昇した。
3. Robinhood株
暗号通貨取引所FTXのCEOであるSam Bankman-Fried氏が7.6%の株式を取得したと当局に報告した後、Robinhood Markets Inc (NASDAQ:HOOD) の株価は時間外取引で25%跳ね上がった。