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【FISCOソーシャルレポーター】個人投資家「兜町放浪記」氏:有事のドル買い

発行済 2017-05-11 20:23
更新済 2017-05-11 20:33
【FISCOソーシャルレポーター】個人投資家「兜町放浪記」氏:有事のドル買い
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以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家兜町放浪記氏(ブログ「兜町放浪記」を運営)が執筆したコメントです。
フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。


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※2017年5月10日9時に執筆

週明けの東京市場は日経平均がピシャリと450円高となり年初来高値を更新してきている。
GW入り前までは「仏大統領選が波乱材料となる可能性」を指摘する相場解説が定説化し、グロ−バル化の影響なのかずいぶんと地球が小さくなったものだと度重なる懸念材料を前にどこかあきらめの境地となっていた。
パリの出来事より東京都知事選の方がよっぽど経済にとっては至近弾のはずなのにとぼやきたくなる。


まだ何も解決していない北朝鮮危機から生じた「有事の円買い」だが、円急伸場面が一服から巻き戻しに転じている。
天災地変を含めた日本の地政学リスクの高まりをきっかけにした円高現象はもはや為替市場における定石となってしまった。


昭和を知る投資家にとっては「有事のドル買い」が当たり前だったから「有事の円買い」と聞くと「小僧、顔洗って来い。
」となるはずだ。
日本がピンチになればなるほど円が強くなるこの珍現象は、積み上がった円安期待ポジションの解消による通貨売買の逆流現象で、決して円が避難通貨として買われているわけではないとする意見は多い。


しかし、それをチャンスとみて積極的に円買い行動を仕掛ける投資家が増えてきていることも「有事の円買い」をさらに後押ししている。


実はそうした時にこそ、外貨を買うのが真っ当な相場感覚なのではないか。
災難が降りかかり、あらゆるリスクが高まる国の通貨が滅法強くなる珍現象を活かさない手はない。
まさに「相場は常に間違っている」瞬間だろう。


目先の東京市場はGW通過で株に集中できる環境になる。
一時の地政学リスクの膨張から108円前半まで買い進まれた円相場が114円台まで戻してきた。
中小型株を中心に大きく売り込まれてきた株が魅力的に見えてくる。
やはり、どこか混乱に乗じた感のある防衛関連株よりも、平和的な産業の株を追いかけたいものである。


個別株では、今年最初のIPOであったマーケティング支援ソフト市場で国内NO1の実績があるシャノン (T:3976)、株価10000円達成後、5000円強の調整を経て反発局面に入ったエルテス (T:3967)などを注目している。



執筆者名:兜町放浪記
ブログ名:兜町放浪記

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