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NY市場サマリー(22日)

発行済 2019-08-23 06:58
更新済 2019-08-23 07:01
NY市場サマリー(22日)

[22日 ロイター] - <為替> ドルが下落。ただ狭いレンジ内の動きにとどまった。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長がワイオミング州ジャクソンホールの年次経済シンポジウムで行う講演待ちとなっている。

市場参加者はFRBが緩和スタンスを再確認する可能性があるとみており、パウエル議長が23日の講演で、前日公表された7月30─31日の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の内容を明確に説明し、リセッション(景気後退)懸念を和らげるハト派的な発言を行うと期待されている。

ただパウエル議長の発言によって大幅な米利下げ期待がそがれる可能性もある。この日はカンザスシティー地区連銀のジョージ総裁とフィラデルフィア地区連銀のハーカー総裁が現時点で追加利下げの必要はないとの考えを表明した。[nL4N25I3T7]

午後の取引でドル指数 (DXY)は0.2%安の98.148。ドル/円は0.2%安の106.41円。

一方、ユーロ/ドルは1.1086ドルで小動き。IHSマークイットが発表した8月のユーロ圏総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は小幅に上昇。サービス業が好調だったほか、製造業の縮小ペースも鈍化したが、貿易摩擦を背景に先行きの見通しを示す指標は過去6年あまりで最低の水準に落ち込んだ。[nL4N25I3J4]

<債券> 米債利回りが上昇。FRB当局者2人が経済が一段と悪化しなければ利下げする理由はないとの見方を示した。[nL4N25I3T7]

ジェフリーズの金融市場エコノミスト、トム・シモンズ氏は「FRB当局者内でコンセンサスが取れていなかったことが明らかになった」と述べた。

CMEグループのフェドウオッチによると、金利先物市場が織り込む9月FOMCでの利下げ確率は91%となっている。

欧州の製造業関連指標が予想を上回ったことでこの日序盤はリスクセンチメントが高まり、米国債の需要後退につながった。

米経済指標はまちまち。22日発表の8月の米製造業PMI速報値が2009年9月以来約10年ぶりに拡大と悪化の分かれ目となる50を割り込んだ一方、新規失業保険申請件数は大幅に減少した。[nL4N25I3HK][nL4N25I37N]

指標10年債利回りは1.598%と、前日終盤の1.577%から上昇。2年債と10年債の金利差は取引終盤で逆転する場面があった。

<株式> ほぼ横ばいで終了。朝方発表された米経済指標が強弱入り混じる内容となる中、パウエルFRB議長が23日にジャクソンホールで行う講演に注目が集まっている。[nL4N25I3SB]

ブルーダーマン・アセットマネジメントの主任市場ストラテジスト、オリバー・パーシュ氏は「PMIの50割れはやや予想外だったものの、新規失業保険申請は底堅い内容で、経済が深刻な景気後退(リセッション)に陥るとは想定していない」と述べた。

高級百貨店のノードストローム (N:JWN)は16%高。S&P500銘柄中で値上がり率トップ。四半期利益が予想を上回ったことが好感され買いが膨らんだ。小売りのターゲット (N:TGT)やホームセンターのロウズ (N:LOW)も昨日、好決算を発表している。前日20%急騰したターゲットはこの日3.2%高。

<金先物> パウエルFRB議長による翌日の講演に注目が集まる中、下落した。中心限月12月物の清算値は前日比7.20ドル(0.48%)安の1オンス=1508.50ドル。

利食い売りやポジション調整の売りなどに押され、金相場は朝方から軟調に推移。また、カンザスシティー連銀のジョージ総裁が追加利下げに否定的な考えを表明したことは、金利を生まない資産である金相場の重しとなった。ただ、パウエル議長講演を23日に控え、終日、小幅な値動きにとどまった。米中貿易摩擦の激化や景気後退の前兆とされる長短金利の逆 転現象(逆イールド)の発生といった前回のFOMC後の展開を踏まえ、大幅な追加利下げへの示唆があれば、金相場には支援材料となる見通し。

<米原油先物> エネルギー需要動向を左右する米金融政策の先行きに対する不透明感から、続落した。 米国産標準油種WTIの中心限月10月物の清算値は、前日比0.33ドル(0.59%)安の1バレル=55.35ドル。11月物は0.33ドル安の55.16ドルだった。米エネルギー情報局(EIA)が前日発表した週報で、米原油在庫が市場予想を上回る取り崩しを示したことなどを手掛かりに、相場は早朝にかけて底堅く推移。朝方には一時56.46ドルの高値を付けた。

しかし、その後は一転して売りが優勢となり、マイナス圏に転落。ワイオミング州ジャクソンホールではこの日から3日間の日程で経済シンポジウムが始まり、市場は翌23日に予定されるパウエルFRB議長の講演に大きな関心を寄せている。この日は議長の講演待ちで神経質な商い。米国株の不安定な値動きに合わせて売り買いが交錯する展開となった。

ドル/円 NY終値 106.42/106.45

始値 106.44

高値 106.63

安値 106.33

ユーロ/ドル NY終値 1.1078/1.1081

始値 1.1067 (EUR=)

高値 1.1099

安値 1.1064

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 103*07.50 2.1040% (US30YT=RR)

前営業日終値 104*13.50 2.0520%

10年債(指標銘柄) 17時05分 100*03.50 1.6131% (US10YT=RR)

前営業日終値 100*14.00 1.5770%

5年債(指標銘柄) 17時05分 101*06.25 1.4979% (US5YT=RR)

前営業日終値 101*11.00 1.4670%

2年債(指標銘柄) 17時05分 100*08.38 1.6121% (US2YT=RR)

前営業日終値 100*11.00 1.5690%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 26252.24 +49.51 +0.19 (DJI)

前営業日終値 26202.73

ナスダック総合 7991.39 -28.82 -0.36 (IXIC)

前営業日終値 8020.21

S&P総合500種 2922.95 -1.48 -0.05 (SPX)

前営業日終値 2924.43

COMEX金 12月限 1508.5 ‐7.2

前営業日終値 1515.7

COMEX銀 9月限 1704.0 ‐11.1

前営業日終値 1715.1

北海ブレント 10月限 59.92 ‐0.38 (LCOc1)

前営業日終値 60.30

米WTI先物 10月限 55.35 ‐0.33 (CLc1)

前営業日終値 55.68

CRB商品指数 170.3215 ‐0.5872 (TRCCRB)

前営業日終値 170.9087 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20190822T215753+0000

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