[26日 ロイター] - <ロンドン株式市場> 休場
<欧州株式市場> ほぼ横ばいで取引を終えた。米中貿易摩擦がいくぶん和らいだことで市場心理が好転した。イタリアでは連立政権樹立の可能性が出てきたことから同国株が値を上げた。
ロンドン市場がバンクホリデーの休場とあって薄商いだった。
トランプ米大統領は中国政府から米中貿易交渉再開の申し入れがあったと述べた。通商政策に左右されやすいSTOXX欧州600種自動車・部品株指数 (SXAP)は1.11%上昇し、部門別で最も大幅に伸びた。
イタリアの主要株価FTSE・MIB指数 (FTMIB)は0.99%上昇した。野党「民主党(PD)」と与党左派「五つ星運動」が連立政権樹立に向けて協議が進展したことが買い材料だった。ただ両党は、コンテ首相が次期政権でも首相となるかどうかで対立している。
ドイツの不動産株は下落した。ベルリン市政府が家賃の上限を設ける計画であるとの報道が材料視された。ドイツの不動産グループ、ドイツ・ヴォーネン (DE:DWNG)は3.0%安だった。
<ユーロ圏債券> 国債利回りが上昇。トランプ米大統領の発言を受け米中摩擦緩和への期待が広がり、リスク選好が改善、国債など安全とみられる資産が売られた。
トランプ大統領は、中国から通商交渉再開に向けた申し入れがあったと明らかにした上で、通商協議を再開する方針を表明、合意の実現に期待感を示した。
一方、8月の独IFO業況指数が約7年ぶりの水準に悪化するなど、ドイツの景気後退(リセッション)懸念が深まる中、一方的な国債売りも出にくかった。
域内の10年債利回りは大半が1ベーシスポイント(bp)程度上昇。この日は英国がサマー・バンクホリデーのため休場だった。
ある市場関係者は「多少の緊張緩和が見られたことでリスク選好が持ち直し、利回りの小幅上昇につながった」と指摘した。
ドイツ10年債利回り (DE10YT=RR)は1bp上昇のマイナス0.66%。一時マイナス0.704%を付ける場面も見られた。リフィニティブのデータによると、同利回りは3カ月以上マイナス圏にとどまっている。ドイツ30年債利回り (DE30YT=RR)は横ばいのマイナス0.16%。
イタリア国債利回りは1―3bp上昇。新たな連立政権誕生への期待から利回りが低下する場面も見られた。
<為替> 欧州終盤 アジア市場終盤 コード
ユーロ/ドル 1.1109 1.1120 (EUR=)
ドル/円 105.99 105.73
ユーロ/円 117.76 117.59 (EURJPY=)
<株式指数> 終値 前日比 % 前営業日終値 コード
STOXX欧州600種 371.28 -0.08 -0.02 371.36 (STOXX)
FTSEユーロファースト300種 1460.84 +1.40 +0.10 1459.44 (FTEU3)
DJユーロSTOXX50種 3348.84 +14.59 +0.44 3334.25 (STOXX50E)
FTSE100種 休場 7094.98 (FTSE)
クセトラDAX 11658.04 +46.53 +0.40 11611.51 (GDAXI)
CAC40種 5351.02 +24.15 +0.45 5326.87 (FCHI)
<金現物> 午後 コード
値決め 1503.8
<金利・債券>
米東部時間13時27分
*先物 清算値 前日比 前営業日終盤 コード
3カ月物ユーロ 100.46 -0.01 100.47 (FEIc1)
独連邦債2年物 112.54 0.00 112.54 (FGBSc1)
独連邦債5年物 135.96 -0.06 136.02 (FGBMc1)
独連邦債10年物 178.52 -0.02 178.54 (FGBLc1)
独連邦債30年物 222.02 +0.76 221.26 (FGBXc1)
*現物利回り 現在値 前日比 前営業日終盤 コード
独連邦債2年物 -0.884 -0.002 -0.887 (DE2YT=RR)
独連邦債5年物 -0.901 +0.010 -0.888 (DE5YT=RR)
独連邦債10年物 -0.664 +0.006 -0.672 (DE10YT=RR)
独連邦債30年物 -0.162 -0.012 -0.152 (DE30YT=RR) OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20190826T192353+0000