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NY市場サマリー(28日)

発行済 2019-08-29 07:27
NY市場サマリー(28日)
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[28日 ロイター] - <為替> ドルが小幅高。全般的に狭いレンジでの取引に終始。長短金利の逆転(逆イールド)はこの日も進行するなど、景気後退(リセッション)ヘの懸念が根強かった。

米通商代表部(USTR)は28日、トランプ大統領が提示した総額3000億ドルの中国製品に対する関税率を5%引き上げ、15%とする案を承認した。[nL3N25O3QQ]

安全資産とみられる円は対ドルで0.32%安の106.07円。週明けには104.44円と2年半ぶりの高値を付けていた。市場では、このところのドル売り・円買いはリスク回避の流れから来ているが、この日ドルが持ち直してもリスクオンの取引には慎重といった声が聞かれた。

主要6通貨に対するドル指数 (DXY)は0.25%高の98.248。オフショア人民元は7.169元にやや下げ、週明けに付けた最安値の7.186元に迫った。

ポンドは対ドルや対ユーロ (EURGBP=) (EURGBP=D3)で一時1%安。ジョンソン英首相は28日、10月中旬まで議会を休会とする方針を表明した。10月末の欧州連合(EU)離脱期限までの議会の審議時間を大幅に短縮し、合意なき離脱阻止に向けた議会の動きを封じ込める考えとみられる。[nL3N25O3D8]

ユーロ/ドル (EUR=)は0.12%安の1.1077ドル。イタリア与党左派の「五つ星運動」と野党中道左派の民主党(PD)は28日、連立政権の樹立に向け合意に達した。五つ星のディマイオ党首と民主党のジンガレッティ書記長(党首)がコンテ首相の続投で一致した。これにより懸念されていた総選挙の前倒しはひとまず回避される見通しとなった。ただユーロの反応は限定的だった。

<債券> 国債利回りが低下し、30年債利回りが過去最低水準を更新した。景気後退懸念に加え、米中貿易戦争を巡る緊張が払拭されない中、安全資産とされる米国債に対する需要が高まっている。

景気後退入りの前兆とされる長短金利の逆転も一段と進行。この日は3カ月物財務省短期証券(Tビル)利回りが30年債利回りを2007年以来初めて上回った。このほかリフィニティブのトレードウエブによると、3カ月物Tビルの利回りは10年債を55ベーシスポイント(bp)上回り、差は07年3月以来の大きさとなったほか、2年債利回りが10年債利回りを最大6.5bp上回った

英国ではこの日、ジョンソン首相が10月中旬まで議会を休会とする方針を表明。合意なきEU離脱阻止に向けた議会の動きを封じ込める考えとみられる[nL3N25O3D8]。これを受け、安全資産とされる米国債に対する需要が一段と高まった。ただ、米株価の上昇で、国債価格は上げ幅を縮小した。

一部のファンドマネジャーの間では米国債価格は高過ぎるとの見方も出ているが、米中通商問題を巡る先行き不透明性が払拭されない中、米国債の売却は難しくなっている。

米財務省はこの日、変動率付債と5年債の入札を実施。堅調な需要がみられた。29日に320億ドルの7年債入札を実施し、今週の一連の国債入札を締めくくる。

終盤の取引で30年債 (US30YT=RR)利回りは1.939%と、前日終盤から2.2bp低下。一時は1.905%と、過去最低水準を更新した。

<株式> 反発して取引を終了。エネルギー株や金融株が上昇し、序盤の下げから切り返した。ただ依然として、米中貿易摩擦激化を巡る懸念はくすぶっている。

金融株指数 (SPSY)は0.91%、エネルギー株指数 (SPNY)は1.40%、それぞれ上昇。エネルギー株については米原油在庫の減少が支援要因となった。金融株とエネルギー株は今月に入りS&Pの主要11部門の中で最も大きく下落している。

米中通商問題を巡ってはUSTRがこの日、トランプ大統領がこれまでに提示していた総額3000億ドルの中国製品に対する関税率を5%引き上げ、15%とする案を承認したが、新たな動きが出なかったことで市場に安心感が広がった。[nL3N25O3QQ]

市場では来週、労働省が発表する雇用統計などが注目されている。

個別銘柄ではオートデスク (O:ADSK)が6.74%安。通年業績見通しを下方修正したことで売られた。

宝飾品大手ティファニー (N:TIF)は3.02%高。第2・四半期決算(7月31日まで)は中国本土での好調な販売などが下支えとなり 利益が市場予想を上回った。[nL3N25O3RE]

<金先物> 利益確定の売りなどに押され、小反落した。中心限月12月物の清算値は前日比2. 70ドル(0.17%)安の1オンス=1549.10ドル。

前日の金塊相場は6年4カ月ぶりの高値水準となった。この日は高値警戒感が強まり、利益確定の売りが広がった。外国為替市場では対ユーロでドル高が優勢となり、ドル建てで取引される金塊などの商品の割高感につながり、金塊の上値を抑えた。 ただ、この日は米主要経済指標の発表がなく決め手となる材料に欠け、相場は狭いレンジでの商いに終始した。米中貿易協議に不透明感がくすぶる中、米長期債利回りの低下も手伝って安全資産としての金塊を買う動きが少なくなく、相場の下値は堅かった。

<米原油先物> 米原油在庫の急減を示す官民の週報を好感し、続伸した。米国産標準油種WTIの中 心限月10月物の清算値は、前日比0.85ドル(1.55%)高の1バレル=55.78ドル。11月物は0.83ドル高の55.60ドルだった。

米石油協会(API)が27日夕方に発表した統計によると、23日までの1週間の国内原油在庫は前週比1110万バレル減少し、市場予想の210万バレルを大幅に上回る取り崩しとなった。これを手掛かりとした買いが先行し、相場は朝方にかけて堅調に推移。さらに、米エネルギー情報局(EIA)が28日午前に発表した週報でも原油在庫が1000万バレル減少したほか、ガソリンとディスティレート(留出油)の在庫もそろって210万バレル減と、それぞれ予想の40万バレル減、90万バレル増よりも強い需要を示す内容だった。

EIA統計の発表直後、相場は一時56.75ドルまで上昇。その後は上げ幅の一部を削ったものの、終日にわたってプラス圏を維持した。前日には、石油輸出国機構(OPEC)加盟・非加盟の主要産油国による7月の協調減産順守率が予想を大幅に上回る159%に達したことが報じられており、これも世界景気の鈍化に伴う供給過剰懸念の後退につ ながったもようだ。

ドル/円 NY終値 106.11/106.14

始値 105.74

高値 106.22

安値 105.67

ユーロ/ドル NY終値 1.1077/1.1078

始値 1.1091 (EUR=)

高値 1.1093

安値 1.1074

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 107*02.00 1.9381% (US30YT=RR)

前営業日終値 106*12.50 1.9670%

10年債(指標銘柄) 17時05分 101*14.50 1.4677% (US10YT=RR)

前営業日終値 101*08.00 1.4900%

5年債(指標銘柄) 17時05分 101*25.00 1.3743% (US5YT=RR)

前営業日終値 101*22.25 1.3920%

2年債(指標銘柄) 17時05分 100*00.00 1.5000% (US2YT=RR)

前営業日終値 99*30.25 1.5280%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 26036.10 +258.20 +1.00 (DJI)

前営業日終値 25777.90

ナスダック総合 7856.88 +29.94 +0.38 (IXIC)

前営業日終値 7826.95

S&P総合500種 2887.94 +18.78 +0.65 (SPX)

前営業日終値 2869.16

COMEX金 12月限 1549.1 ‐2.7 <0#GC:>

前営業日終値 1551.8

COMEX銀 9月限 1831.8 +16.5 <0#SI:>

前営業日終値 1815.3

北海ブレント 10月限 60.49 +0.98 (LCOc1)<0#LCO:>

前営業日終値 59.51

米WTI先物 10月限 55.78 +0.85 (CLc1)<0#CL:>

前営業日終値 54.93

CRB商品指数 171.2020 +1.5016 (TRCCRB)

前営業日終値 169.7004

(※関連情報やアプリは画面右側にある「関連コンテンツ」メニューからご覧ください) OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20190828T214701+0000

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