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NY市場サマリー(11日)

発行済 2019-10-12 07:28
更新済 2019-10-12 07:30
NY市場サマリー(11日)
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[11日 ロイター] - <為替> ドル指数が約3カ月ぶりの低水準を付けた。米中通商協議の進展への期待のほか、英国が条件などで合意しないまま欧州連合(EU)を離脱することは避けられるとの観測を受けリスク選好度が回復し、安全資産としてのドル需要が低減したことが背景。

米中は前日にワシントンで閣僚級通商協議を開始したが、トランプ米大統領はこの日、「ここしばらく好感が高まっている。皆が何か大きなことが起きるのを期待している!」とツイッターに投稿。[nL3N26W36O]中国は関税引き上げ回避に向け「部分的な」合意は排除しないとの姿勢を示した。

その後、取引終盤になりトランプ大統領は米中通商協議で部分的な合意が得られたと表明。知的財産権保護や金融サービスなどの分野で合意が得られたことを明らかにした。これを受け、ドルは対ユーロでの下げ幅を縮小するなどの動きが出た。[nL3N26W3UX]

OANDA(ニューヨーク)のシニア市場アナリスト、エドワード・モヤ氏は「中国との部分合意ではほぼ予想通りの結果が得られた」とし、「より大きな問題が残っているため、短期的に広範な合意が得られると必ずしも楽観できるわけではないが、それでもプラスのニュースだった」と述べた。

英国のEU離脱(ブレグジット)を巡っては、EUが離脱協定案を巡る合意に向けて今後数日踏み込んだ協議を行うことで英国と合意したと表明。EUのバルニエ首席交渉官と英国のバークレイ離脱担当相はこの日の会談について、「建設的な」話し合いだったと評価した。[nL3N26W3IN]

この日は、円やスイスフランなど他の安全通貨も下落。スコシアバンク(トロント)の首席外為ストラテジスト、シャウン・オズボーン氏は「米中協議とブレグジットの進展を受け、リスクプレミアムは低下した」と述べた。

ブレグジットを巡り楽観的な見方が出てきたことで英ポンドは対ドルで約3カ月ぶりの高値を更新。エクスチェンジ・バンク・オブ・カナダ(トロント)の外為戦略部門責任者、エリック・ブレガー氏は、オプション市場で英ポンドのリスクリバーサルが急上昇していると指摘。こうした動きは、オプション市場で英ポンドが対ドルで新たな段階に入ったとの見方が出ている可能性を示唆していると述べた。

米連邦準備理事会(FRB)はこの日、銀行システム内における「潤沢な準備」の確保に向け、月額約600億ドルの財務省証券の買い入れを開始すると発表。ただ、このほど見られた短期金融市場の逼迫に対応する「テクニカル」なもので、金融政策スタンスの変更ではないとした。[nL3N26W3DZ]

スコシアバンクのオズボーン氏はこれについて「前月末に見られた逼迫のリスクが低減するため、ドルの押し下げ要因にはならない」との見方を示した。

終盤の取引で主要6通貨に対するドル指数は0.4%低下の98.318。一時は98.197と、3カ月半ぶりの低水準を付けた。

ユーロ/ドルは0.3%高の1.1034ドル。

ドル/円は0.3%高の108.33円。一時は2カ月半ぶりの高値を付けた。

英ポンドは対ドルで1.2708ドルと約3カ月ぶりの高値を更新。終盤の取引では1.7%高の1.2657ドルとなっている。対ユーロでは87.02ペンスと、5カ月ぶりの高値を付けた。

<債券> 米中通商協議の進展を受け、7月中旬以来マイナス圏で推移していた3カ月物Tビルと10年債の利回り格差がプラス圏に浮上した。

トランプ米大統領は11日、米中が知的財産権や金融サービス、農産物の購入で貿易合意の「第一段階」に達したと発言。劉鶴副首相も2日間の協議で実質的な進展があり、今後も協議を続けると述べた。

米3カ月物Tビルと10年債の利回り格差は5月6日以来の大きさに拡大。同格差は7月中旬以来、逆イールドとなっていた。

長短金利の逆転は景気後退(リセッション)の前兆とされる。米連邦準備理事会(FRB)は、3カ月物Tビルと10年債の利回り格差が2年債と10年債の格差より正確にリセッションを予測する指標としている。

アナリストはこの利回り動向について、米中通商協議への楽観論を受け、10年債利回りが上昇したためと指摘。RBCキャピタル・マーケッツの米金利戦略部長、マイケル・クロハティー氏は「対中協議を巡る良いニュースへの期待で大規模な売りが出た」との見方を示した。

DRWトレーディングの市場ストラテジスト、ルー・ブライエン氏は「FRBは貿易戦争や英国の欧州連合(EU)離脱などの世界情勢の先行きを理由にこれまで2回続けて利下げした。こうした問題で楽観的になれば、問題解決とともに経済はやや明るくなることから、債券が多少売られている」と述べた。

このほか、FRBが銀行システム内における「潤沢な準備」の確保に向け、月額約600億ドルの財務省証券の買い入れを開始すると発表したことも利回り格差の拡大を支援した。

終盤の取引で、2年債利回りは9.8ベーシスポイント(bp)上昇の1.624%。10年債利回りは10.3bp上昇の1.757%だった。

<株式> 主要株価3指数が軒並み1%を超えて上昇。ただ、米中が通商協議の部分合意を発表した後、合意が最終的にまとまる前に摩擦が再燃する可能性があるとの懸念が台頭し、日中の高値からは大きく値を下げて終了した。

トランプ米大統領は11日、米中が「第1段階」の通商合意に達したと発表し、前日から2日間の日程で行われていた両国の閣僚級通商協議が部分合意に達したことを明らかにした。トランプ大統領は中国の劉鶴副首相との会談後、両国が基本合意し、貿易戦争の終結に近づいていると語った。[nL3N26W3UX]

通商合意への期待から株価は序盤に大きく上昇。S&P総合500は約1.9%上昇する場面もあった。

ジョーンズトレーディングの首席市場ストラテジスト、マイケル・オローク氏は、米中が通商合意し近い将来に貿易戦争を終結するとの期待から株価はここ数日上昇していたと指摘。しかし、この日の合意を受け「問題が今後も継続し、長引く可能性がある」との見方が広がったと述べた。

ウェドブッシュ証券の株式トレーディング部マネジングディレクター、マイケル・ジェームズ氏も「包括合意以下なら、ある程度売り材料になるとみられていた」と述べた。

この日上昇が目立ったのはS&P工業で約2%高。

個別株ではアップルが2.7%高で終了。ウェドブッシュの目標株価引き上げを追い風に最高値を更新した。[nL3N26W3KE]

週足ではダウ平均とナスダック総合がともに0.9%高、S&P総合500も0.6%高。

ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を3.14対1の比率で上回った。ナスダックでも3.08対1で値上がり銘柄数が多かった。

米取引所の合算出来高は75億9000万株。直近20営業日の平均は約70億株。

<金先物> 米中貿易摩擦や英国の欧州連合(EU)離脱をめぐる警戒感が和らぎ、安全資産としての需要が鈍って続落した。中心限月12月物の清算値は前日比12.20ドル(0.81%)安の1オンス=1488.70ドル。週間では1.60%安。米中両政府が初日の閣僚級貿易協議を終えた10日夕、トランプ大統領は「非常に順調だった」と内容を高く評価。協議2日目の11日午前にもツイッターで、「順調に進んでいる」との認識を示した。これを受け、午後に予定されるトランプ氏と中国の劉鶴副首相との会談では、少なくとも部分的な合意が成立し、エスカレートする貿易戦争に歯止めがかかるのではないかとの期待が拡大。また、英国とEUが離脱案の見直しについて本格的な交渉に入ることが決まり、月末の離脱期限に向けて合意実現の可能性が急浮上したことも市場の楽観ムードを支援した。

こうした中、安全資産とされる金塊は11日朝、マイナス圏に転落。米国株などに投資資金が流れ、午前には一時1478.00ドルの安値を付けたが、その後は週末を前に幾分買い戻しの動きも見られた。

金塊現物相場は午後1時半現在、13.550ドル安の1484.220ドル。

<米原油先物> 地政学的リスクの高まりなどを背景に、続伸した。米国産標準油種WTIの中心限月11月物の清算値は前日比1.15ドル(2.15%)高の1バレル=54.70ド ル。週間ベースでは3.58%高となった。12月物は1.22ドル高の54.78ドル。イラン国営メディアによると、サウジアラビア西部の港湾都市ジッダ沖の海上で11日未明、イランの石油タンカーで2度にわたり爆発が発生。タンカーの所有会社は「テロ攻撃」の可能性があると主張している。一方、米政府はサウジアラビアに米軍部隊を増派すると発表。地政学的リスクが一段と高まる中、原油買いが進行した。

さらに、外国為替市場ではドル安・ユーロ高が進行。ドル建てで取引される原油に割安感が生じたことも支援材料だった。また、10日からワシントンで開催されている米中閣僚級貿易協議について、トランプ米大統領は11日に「順調に進んでいる」とツイッターに投稿。協議の先行きに期待が広がったことも、相場を押し上げた。

一方、国際エネルギー機関(IEA)は11日に発表した月報で、2020年の世界の石油需要見通しを下方修正した。

ドル/円 NY終値 108.40/108.43

始値 108.27

高値 108.61

安値 108.26

ユーロ/ドル NY終値 1.1040/1.1044

始値 1.1036 (EUR=)

高値 1.1062

安値 1.1027

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 101*05.00 2.1969% (US30YT=RR)

前営業日終値 100*25.00 2.2140%

10年債(指標銘柄) 17時05分 99*00.50 1.7342% (US10YT=RR)

前営業日終値 98*27.00 1.7530%

5年債(指標銘柄) 17時05分 99*23.50 1.5558% (US5YT=RR)

前営業日終値 99*20.25 1.5770%

2年債(指標銘柄) 17時05分 99*26.00 1.5975% (US2YT=RR)

前営業日終値 99*25.00 1.6140%

 終値 前日比 %

ダウ工業株30種 26816.59 +319.92 +1.21 (DJI)

 前営業日終値 26496.67

ナスダック総合 8057.04 +106.27 +1.34 (IXIC)

 前営業日終値 7950.78

S&P総合500種 2970.27 +32.14 +1.09 (SPX)

 前営業日終値 2938.13

COMEX金 12月限 1488.7 ‐12.2

前営業日終値 1500.9

COMEX銀 12月限 1754.4 ‐5.8

前営業日終値 1760.2

北海ブレント 12月限 60.51 +1.41 (LCOc1)

前営業日終値 59.10

米WTI先物 11月限 54.70 +1.15 (CLc1)

前営業日終値 53.55

CRB商品指数 176.0359 +2.4567 (TRCCRB)

前営業日終値 173.5792

(※関連情報やアプリは画面右側にある「関連コンテンツ」メニューからご覧ください) OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20191011T222719+0000

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