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NY市場サマリー(14日)

発行済 2019-10-15 07:27
更新済 2019-10-15 07:30
NY市場サマリー(14日)
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[14日 ロイター] - <為替> ドルが上昇。米中通商合意や英国の欧州連合(EU)離脱を巡る先行き不透明感から、安全資産としてのドルの投資妙味が高まった。円やスイスフランの買いも膨らみ、対ドルで小幅上昇した。

ブルームバーグがこの日、中国が米国と前週末に達した「第1段階」の通商合意への署名前に合意を巡る詳細について一段の協議を持つことを望んでいると報じたことを受け、安全資産とみなされる通貨に対する逃避買いが加速した。[nL3N26Z34Z]

トランプ米大統領は11日、米中が第1段階の通商合意に達したと発表。中国による米農産品の大規模購入のほか、一部の知的財産権、為替、金融サービスの問題などについて合意し、米国が15日に予定していた対中制裁関税引き上げは見送られた。[nL3N26W3UX]

ムニューシン米財務長官はこの日、12月15日に発動が予定されている対中追加関税については、その時までに中国と通商合意に達しなければ、課される可能性はあると述べた。同時に合意成立への期待も表明した。[nL3N26Z2VJ]

英国が「合意なき」離脱を回避するとの楽観的な見方も後退した。EU議長国を務めるフィンランドのリンネ首相は、英国との離脱合意にはまだ時間がかかるとし、週内に全面的な合意に至る公算は小さいとの見方を示した。[nL3N26Z396]

終盤の取引で、主要6通貨に対するドル指数 (DXY)は0.2%上昇し98.468。

ドル/円は0.1%安の108.36円。

新興国通貨のほか、豪ドルやスウェーデン・クローナなどにも売りが出た。

ポンド (EURGBP=)は対ドル、ユーロで下落。英・EUが離脱合意の達成に向けなおすべきことが多いとの認識を示したことが圧迫材料となった。[nL3N26Z396]

日本が祝日、米国がコロンブスデーで金融市場の一部が休場だったことから、商いは薄かった。

<債券> コロンブスデーのため休場。

<株式> 小幅安で取引を終えた。米中通商協議を巡る不透明感がセンチメント低下につながったほか、15日から本格化する第3・四半期の米企業決算に市場の注目がシフトした。

主要株価3指数は、いずれも前営業日まで3日続伸。S&P総合500種 (SPX)はその3日間で2.7%上昇していた。

15日には米銀大手のJPモルガン・チェース (N:JPM)、ゴールドマン・サックス (N:GS)、シティグループ (N:C)、ウェルズ・ファーゴ(Wファーゴ) (N:WFC)が決算を発表する。主要行の第3・四半期は1.2%減益が見込まれている。低金利や貿易摩擦を背景に3年ぶりの減益となる見通しだ。

医薬品・健康関連用品大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J) (N:JNJ)や医療保険大手ユナイテッドヘルス・グループ (N:UNH)も、15日に決算を発表する。

14日の取引ではS&Pの主要11セクターのうち、不動産、金融 (SPSY)を除くすべてが下落した。

ナイキ (N:NKE)は1.1%上昇。バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチが投資判断を「アンダーパフォーム」から「ニュートラル」に引き上げた。

<金先物> 米中通商協議での「第1段階の合意」の実効性に懐疑的な見方が浮上する中、「質への逃避」の動きから金が買われ、3営業日ぶりに反発した。中心限月12月物の清算値は前週末比8.90ドル(0.60%)高の1オンス=1497.60ドル。

トランプ大統領は13日、「中国は極めて大規模な米農産品の購入を始めるだろう。今後3─4週間かかる署名まで待たない」とツイッターに投稿したが、中国側は14日の記者会見で、協議では農業を含む分野で「実質的な進展があった」と述べるにとどめ、米農産品の購入についての明言を避けた。

中国が正式な合意文書に署名する前に再度交渉することを求めているとの一部米メディアの報道もあり、市場では米中通商協議の進展をはやす楽観ムードが後退。投資家のリスク選好意欲がしぼみ、「安全資産」としての金は買いが優勢となった。

<米原油先物> 米中通商協議での「第1段階の合意」を巡る先行き不透明感が圧迫材料となり、3営業日ぶりに反落した。米国産標準油種WTIの中心限月11月物の清算値は前週末比1.11ドル(2.03%)安の1バレル=53.59ドル。12月物の清算値は1.13ドル安の53.65ドル。

米中通商協議では、中国側が部分合意の正式な署名前に交渉を要求しているとの一部メディア報道もあり、協議の先行きへの楽観的な見方が後退。米中貿易摩擦による世界的なエネルギー需要減退への警戒感が再燃し、原油の売りを促した。相場は午前中に一時52.77ドルまで下落。その後値頃感から買い戻されたものの、戻りは限定的だった。

ドル/円 NY終値 108.38/108.41

始値 108.18

高値 108.45

安値 108.18

ユーロ/ドル NY終値 1.1028/1.1030

始値 1.1029 (EUR=)

高値 1.1032

安値 1.1018

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 101*05.00 2.1969% (US30YT=RR)

前営業日終値 100*25.00 2.2140%

10年債(指標銘柄) 17時05分 99*00.50 1.7342% (US10YT=RR)

前営業日終値 98*27.00 1.7530%

5年債(指標銘柄) 17時05分 99*23.50 1.5558% (US5YT=RR)

前営業日終値 99*20.25 1.5770%

2年債(指標銘柄) 17時05分 99*26.00 1.5975% (US2YT=RR)

前営業日終値 99*25.00 1.6140%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 26787.36 -29.23 -0.11 (DJI)

前営業日終値 26816.59

ナスダック総合 8048.65 -8.39 -0.10 (IXIC)

前営業日終値 8057.04

S&P総合500種 2966.15 -4.12 -0.14 (SPX)

前営業日終値 2970.27

COMEX金 12月限 1497.6 +8.9

前営業日終値 1488.7

COMEX銀 12月限 1771.0 +16.6

前営業日終値 1754.4

北海ブレント 12月限 59.35 ‐1.16 (LCOc1)

前営業日終値 60.51

米WTI先物 11月限 53.59 ‐1.11 (CLc1)

前営業日終値 54.70

CRB商品指数 174.9875 ‐1.0484 (TRCCRB)

前営業日終値 176.0359 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20191014T222632+0000

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