[ドバイ 5日 ロイター] - 米国がイラン革命防衛隊の精鋭「コッズ部隊」のソレイマニ司令官を殺害したことを受け、ペルシャ湾岸諸国の株式市場は5日、急落した。クウェートやサウジアラビアの市場が下げを主導した。
サウジ国営石油会社・サウジアラムコ (SE:2222)は1.7%下落し、前月の上場以来の安値を付けた。
米国は、イラクの首都・バグダッドの空港で3日、ソレイマニ司令官らを乗せた車列を空爆し、同司令官を殺害した。[nL4N2980GH]
2019年に湾岸諸国の市場でパフォーマンスが最も良好だったクウェートの主要株価指数は約4.1%急落。サウジ株 (TASI)は2%超安。
ドバイ株 (DFMGI)は3.1%安、アブダビ株 (ADI)は1.4%安。
キャピタル・エコノミクスのシニア新興国市場エコノミスト、ジェイソン・タビー氏は、前週のリポートで「米・イラン戦争は、世界の国内総生産(GDP)を0.5%ポイントないし、それ以上押し下げる可能性がある。イラン経済の崩壊が主な要因になるが、原油価格高騰による影響もある」と述べた。