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NY市場サマリー(28日)

発行済 2020-01-29 07:23
更新済 2020-01-29 07:25
NY市場サマリー(28日)
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[28日 ロイター] - <為替> 終盤のニューヨーク外為市場では、円とスイスフランがこの日の高値から下落。中国の新型コロナウイルスによる経済的影響への懸念が後退した。一方、ドルは2カ月ぶり高値水準で推移した。

前日から28日朝にかけてリスクオフの動きが続いたが、世界の市場はその後安定化。終盤の取引で円は0.22%安の1ドル=109.13円。前日は2週間半ぶりの水準に上昇した。

スイスフランも対ドルで0.36%安の0.973フラン。対ユーロ (EURCHF=)では1.067フランと2017年4月以来の高値を付けた。

マッコーリー・グループのグローバル金利・通貨ストラテジスト、ティエリー・ウィズマン氏は「市場を動かす要因があるとすれば、コロナウイルスの懸念後退だろう。これは中国が封じ込めに取り組んでいるという報道によるものだ」と述べた。

中国の習近平国家主席は28日、訪中した世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長と会談し、湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎について国際協力の強化を表明すると同時に、WHOと国際社会の冷静で客観的な判断を信じていると語り、新型肺炎の封じ込めに自信を示した。[nL4N29W2FB]

オフショア人民元もこの日は反発し、対ドルで0.24%高。3週間ぶり安値から切り返した。

ドル指数 (DXY)は2カ月ぶり高値を更新。終盤は0.4%高の97.995。

ウィズマン氏は「アジアでは多く市場が休場で、新型ウイルスを巡る前向きな報道を受けて海外勢が株式を買える唯一の市場が米市場だったのだろう。それがおそらくドルが上昇した理由で、もしそうなら、他の市場が再開した時に逆の動きになる可能性がある」と述べた。

<債券> 米金融・債券市場では、新型肺炎の感染拡大による経済的な影響への懸念は払拭されていないものの、リスク選好度がやや改善したことを受け国債利回りは上向いた。市場関係者はテクニカル要因も作用したとの見方を示している。

中国国家衛生健康委員会によると、湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎の死者は28日時点で106人と、前日の81人から増加。国内で確認された感染者は27日時点で4515人と、前日の2835人から増加した。感染拡大を受け、米フェイスブック (O:FB)や韓国のLG電子 (KS:066570)、英HSBC (L:HSBA)などを含む企業の間で従業員の中国本土への渡航を制限する動きが出ている。[nL4N29W2FB][nL4N29X0UK]

ただこの日はリスク選好度が回復。米株式市場ではアップル (O:AAPL)などのハイテク株に買いが入り、相場は上向いた。こうした中、米10年債 (US10YT=RR)利回りはオーバーナイトの取引で1.57%と、昨年10月10日以来の水準まで低下したものの、その後は1.65%に戻した。

ソシエテ・ジェネラル(ニューヨーク)の米金利戦略部門責任者、スバドラ・ラジャッパ氏は、このところのレンジのテクニカルな支持線まで低下したことを受け、国債利回りは上向いたと指摘。「テクニカル要因により、(10年債利回りが)1.60%を下回るのは難しくなっている」と述べた。

3カ月物財務省短期証券 (US3MT=RR)と10年債 (US10YT=RR)の利回り格差は一時マイナス0.015ベーシスポイント(bp)と、昨年10月以来の水準につけた。ただその後はプラス7bpに戻した。

長短金利の逆転は景気後退(リセッション)入りの兆候とされているが、ドイツ銀行プライベート・ウエルスマネジメント(ニューヨーク)の債券トレーディング部門責任者、ギャリー・ポラック氏は、今週に入って見られる長短金利の逆転は短期債、および中期債の供給増が背景にある可能性があると指摘。「入札の結果が消化されるまで数日間待った上で、利回り曲線が何らかのシグナルを発しているかどうか見極めたい」と述べた。

<株式> 米国株式市場は反発して取引を終えた。S&P総合500種 (SPX)は約4カ月ぶりの大幅な下げから持ち直した。新型コロナウイルスの感染拡大による影響懸念を背景に売られていたアップル (O:AAPL)などが反発し、相場を支援した。ダウ工業株30種 (DJI)は昨年8月上旬以来最長となる5営業日続落に終止符を打った。

中国の湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎を巡り、訪中した世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は28日、中国には感染を管理・抑制できる力があると確信していると述べた。[nL4N29W2FB]

これを受けて世界の市場は安定化した。ただ、アザー米厚生長官は28日、新型コロナウイルスによる肺炎に対処する新たな方策を検討しており、中国への渡航制限の可能性も排除しないとの認識を示した。[nL4N29X2ZS]

同ウイルスによる肺炎では、これまでに中国で106人が死亡。企業が事業の停止や従業員の渡航制限に動いている。

スレートストーン・ウエルスのシニア市場ストラテジスト、ケン・ポルカリ氏は「ウイルスはまだ消えていない。実際、状況は悪化している」と指摘。その上で、アップルの決算が予想を下回ることはないとの楽観が市場を支えたとの見方を示した。

この日は、前日に大きく値下がりしていたセクターが反発。情報技術株 (SPLRCT)や金融株 (SPSY)が上昇を主導した。

1月の米消費者信頼感指数が5カ月ぶりの高水準になったことも、ウイルス感染拡大による経済への影響懸念の緩和につながった。[nL4N29X2ZQ]

アップルは引け後の第4・四半期決算発表を控え、2.83%急伸、主要株価3指数を押し上げた。

第4・四半期決算への期待は徐々に改善しつつあり、リフィニティブのデータによると、S&P総合500種採用企業は現時点で0.4%の減益になると予想されている。これまでに104社が発表済みで、市場予想を上回ったのは68.3%。過去4四半期の平均74%を下回っている。

28日に発表された決算はまちまちとなった。複合企業スリーエム(3M) (N:MMM)は決算と合わせて発表した2020年の利益見通しが、中国からの需要の弱さを背景に予想を下回り、株価は5.73%下落した。[nL4N29X2PP]

製薬大手ファイザー (N:PFE)は5.13%安。第4・四半期利益が予想を下回った。[nL4N29X2UN]

コスト削減が寄与し、利益が予想を上回った事務機器大手ゼロックス (N:XRX)は4.94%値上がりした。[nL4N29X2T0]

<金先物> 利益確定の売りなどに押され、4営業日ぶりに反落した。2月物の清算値は前日比7.60ドル(0.48%)安の1オンス=1569.80ドルとなった。

前日に7年ぶり高値を付けた反動から利益確定の売りが先行した。また、前日に急落した米株価がこの日は上伸。リスク回避ムードの後退で安全資産としての金が売られた面もあった。外国為替市場でドル高・ユーロ安に振れたこともドル建ての金相場を圧迫した。ただ、米連邦準備理事会(FRB)による金融政策発表を29日に控えて、様子見 ムードも広がり、相場の下値は限定的だった。

<米原油先物> 安値拾いの買いなどが入り、6営業日ぶりに反発した。米国産標準油種WTI中心限月3月物の清算値は前日比0.34ドル(0.64%)高の1バレル=53.48ドル。4月物は0.34ドル高の53.52ドルだった。

中国発の新型肺炎が拡大すれば、エネルギー需要も世界的に減速するとの懸念が広がり、原油相場は前日まで5日続落。約3カ月半ぶりの安値を付けていた。この日はその反動から安値拾いの買いが入った。また、ロイター通信は28日、石油輸出国機構(OPEC)が新型肺炎による世界経済や原油需要減速への警戒感などを背景に、OPEC加盟・非加盟国による協調減産の延長と減産幅の拡大を検討していると報道。これらに加え、米株相場が反発したことも株と並んでリスク資産とされる原油買いを後押しした。

ただ、外国為替市場ではドル高・ユーロ安が進行。ドル建てで取引される原油の割高感につながり、相場の重しとなった。また、民間と政府の在庫週報の発表をそれぞれ28日夕と29日午前に控えて、原油在庫とガソリン在庫の積み増しが予想されていることなども圧迫材料となり、相場はマイナス圏に沈む場面もあった。

ドル/円 NY終値 109.13/109.16

始値 108.88

高値 109.19

安値 108.87

ユーロ/ドル NY終値 1.1020/1.1024

始値 1.1009 (EUR=)

高値 1.1022

安値 1.0999

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 105*22.50 2.1159% (US30YT=RR)

前営業日終値 107*03.00 2.0550%

10年債(指標銘柄) 17時05分 100*25.50 1.6614% (US10YT=RR)

前営業日終値 101*10.00 1.6050%

5年債(指標銘柄) 17時03分 99*15.25 1.4840% (US5YT=RR)

前営業日終値 99*22.50 1.4370%

2年債(指標銘柄) 17時05分 99*26.13 1.4685% (US2YT=RR)

前営業日終値 99*28.25 1.4350%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 28722.85 +187.05 +0.66 (DJI)

前営業日終値 28535.80

ナスダック総合 9269.68 +130.37 +1.43 (IXIC)

前営業日終値 9139.31

S&P総合500種 3276.24 +32.61 +1.01 (SPX)

前営業日終値 3243.63

COMEX金 2月限 1569.8 ‐7.6

前営業日終値 1577.4

COMEX銀 3月限 1745.8 ‐59.8

前営業日終値 1805.6

北海ブレント 3月限 59.51 +0.19 (LCOc1)

前営業日終値 59.32

米WTI先物 3月限 53.48 +0.34 (CLc1)

前営業日終値 53.14

CRB商品指数 173.7966 +0.6205 (TRCCRB)

前営業日終値 173.1761

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