[ソウル 22日 ロイター] - 韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は22日、雇用維持に向けた企業への補助金を大幅に増額するため、第3次補正予算を組む方針を明らかにした。経済関係閣僚らとの会合で述べた。
雇用助成金として40兆ウォン(324億ドル)を確保。職を失った非正規雇用者やフリーランス事業者にも3カ月間50万ウォンを支給する。また、若年層の雇用を促進するため50万人分の雇用を創出するほか、航空業界や免税店事業者への補助金も増額する。
新型コロナウイルスの感染拡大対策の規模は100兆ウォンから135兆ウォンに拡大される。
同大統領は会合で「政府は『重要産業安定化基金』を通じて重要産業を倒産から保護する」と発言。「雇用の維持はこの国家的危機への対応の柱であり、生き残りに関わる最も切迫した問題だ」と述べた。
具体的な業種には言及しなかった。
韓国政府は、新型コロナの影響に対応するため、すでに2度の補正予算を発表している。
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