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欧州市場サマリー(19日)

発行済 2020-06-20 04:30
更新済 2020-06-20 04:36
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FTNMX451010
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DE2YT=RR
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FTNMX402040
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[19日 ロイター] - <ロンドン株式市場> 反発して取引を終えた。英小売売上高が大幅に持ち直したことで経済が新型コロナウイルスによる低迷から素早く回復するとの期待が高まった。原油高に伴い石油株も買われた。

5月の英小売売上高は前月比12%増と過去最大の伸びを記録した。5月は新型コロナの感染拡大を抑えるための全国的な封鎖措置が緩和された。

FTSE350種飲料株指数 (FTNMX3530)は3.16%、嗜好品株指数 (FTNMX3760)は2.49%上昇した。

石油大手のBP (L:BP)とロイヤル・ダッチ・シェル (L:RDSa)は2.1%と1.0%それぞれ上昇した。石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなどの非加盟国で構成する「OPECプラス」の合同閣僚監視委員会(JMMC)は18日、イラクやカザフスタンなどに対し一段の減産順守を求めた。一方、8月以降の協調減産延長などに関する協議は行われなかった。JMMCは7月15日に再び会合を開く予定で、次回会合では新たな減産規模を勧告するとみられる。

一方、英銀大手のロイズ (L:LLOY)とバークレイズ (L:BARC)、ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS) (L:RBS)は値を下げた。英金融行動監視機構(FCA)が、消費者信用に関して返済猶予期間をさらに3カ月延ばすことを提案したことが材料視された。

<欧州株式市場> 反発して取引を終えた。欧州連合(EU)首脳会議では復興基金の協議が進展しなかったものの、大規模な景気刺激策が近いうちに導入されるとの期待が相場を押し上げた。ディフェンシブ銘柄が好調だった。

各国首脳は7月中旬に再び首脳会議を開き、合意を目指す。

キャピタル・エコノミクスは顧客向けのメモで「フランスとドイツ、イタリア、スペインが支持していることから、最終的には合意すると思う」と述べた。「ただオランダ、オーストリア、デンマーク、スウェーデンの倹約4カ国が依然として補助金に反対している」と指摘した。

STOXX欧州600種は週間ベースで3.22%上昇した。

この日はSTOXX欧州600種公益事業株指数 (SX6P)やヘルスケア指数 (SXDP)などのディフェンシブ株が値を上げた。原油高に伴い石油・ガス株指数 (SXEP)も上昇した。

ドイツの航空大手ルフトハンザ (DE:LHAG)は3.1%高だった。最大株主であるドイツの億万長者ハインツ・ハーマン・ティーレ氏が政治家に協議を持ちかけたとするハンデルスブラット紙の報道が材料視された。こう着状態となっている90億ユーロ(100億ドル)の救済計画の最新の動きだ。

一方、決済サービスのワイヤーカード (DE:WDIG)は前日に続き売られ、35.3%安だった。前日は約60%下落していた。21億ドルの現金が不明になっている問題で、最高経営責任者(CEO)が辞任した。

フィンランドとスウェーデン市場は休場だった。

<ユーロ圏債券> 域内債券利回りがほぼ変わらずだった。この日開催された欧州連合(EU)首脳会議では、7500億ユーロの新型コロナウイルス復興基金案を巡って協議されたが、サプライズはなく物別れに終わった。

終盤の独10年債利回り (DE10YT=RR)は1ベーシスポイント(bp)低下のマイナス0.42%。イタリア10年債利回り (IT10YT=RR)は2bp低下の1.32%だった。

欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁はEU首脳に対し、復興基金案を速やかに合意しなければ、合意が近いとみている市場のセンチメントが変化する恐れがあると警告した。

オーストリアのクルツ首相は、早ければ7月にも合意に達することを望んでいるが、どの国が最も恩恵を受けるのか、資金が何に使われるのかなどについて議論する必要があるとした。

みずほのアナリストは、協議が決裂しない限り、独伊10年債金利差は足元の173bpから160bp近辺まで縮小すると想定。ポジティブなニュースがあれば、イタリア国債が一段と買われる可能性があるとしたほか、ECBによるパンデミック緊急購入プログラム(PEPP)の購入額拡大もイタリア国債の支えになると述べた。

ECBは前日、3年物の貸出条件付き長期資金供給オペ(TLTRO)を通じて市中銀行に過去最高となる1兆3100億ユーロ(1兆4700億ドル)を供給したと発表。これが短期債の支援材料となり、EURIBOR(欧州銀行間取引金利)3カ月物は2bp低下のマイナス0.407%となった。4月にはマイナス0.16%まで上昇していた。

INGのアナリストは顧客向けメモで「TLTROを通じた周辺国を中心とする巨額の資金供給はEURIBORが低水準で推移するとの見方を強める」とした。

<為替> 欧州終盤 アジア市場終盤 コード

ユーロ/ドル    1.1186 1.1212 (EUR=)

ドル/円 106.88 106.96

ユーロ/円 119.58 119.94 (EURJPY=)

<株式指数> 終値 前日比 % 前営業日終値 コード

STOXX欧州600種 365.46 +2.05 +0.56 363.41 (STOXX)

FTSEユーロファースト300種 1426.08 +8.44 +0.60 1417.64 (FTEU3)

ユーロSTOXX50種 3269.10 +19.20 +0.59 3249.90 (STOXX50E)

FTSE100種 6292.60 +68.53 +1.10 6224.07 (FTSE)

クセトラDAX 12330.76 +49.23 +0.40 12281.53 (GDAXI)

CAC40種 4979.45 +20.70 +0.42 4958.75 (FCHI)

<金現物> 午後 コード

値決め 1734.75

>

<金利・債券>

米東部時間14時58分

*先物 清算値 前日比 前営業日終盤 コード

3カ月物ユーロ 100.44 +0.01 100.43 (FEIc1)

独連邦債2年物 112.10 +0.03 112.07 (FGBSc1)

独連邦債5年物 134.67 +0.08 134.59 (FGBMc1)

独連邦債10年物 175.68 +0.09 175.59 (FGBLc1)

独連邦債30年物 218.44 +0.06 218.38 (FGBXc1)

*現物利回り 現在値 前日比 前営業日終盤 コード

独連邦債2年物 -0.680 -0.019 -0.631 (DE2YT=RR)

独連邦債5年物 -0.657 -0.014 -0.642 (DE5YT=RR)

独連邦債10年物 -0.415 -0.009 -0.443 (DE10YT=RR)

独連邦債30年物 0.018 -0.005 0.021 (DE30YT=RR) OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20200619T192943+0000

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