[23日 ロイター] - <ロンドン株式市場> 続伸して取引を終えた。金融株と資源関連株の上昇が相場を支えた。
中型株で構成するFTSE250種指数は1.56%高。中国が新型コロナウイルス対策として一部地域で実施しているロックダウン(都市封鎖)の解除を目指す計画や、ドル上昇の一服が追い風になってFTSE350種鉱業株指数、石油・ガス株指数はそれぞれ2.88%、2.31%上昇した。
銀行株指数、保険株指数はそれぞれ2.45%、2.29%上げた。
さらに、バイデン米大統領が中国製品に対する関税引き下げの可能性に言及したことも、投資家心理を明るくした。
欧州ホームセンター大手キングフィッシャーは2.2%上昇。2022年第1・四半期の売上高が新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)開始前を大幅に上回ったと報告し、通期の業績見通しを維持したことが好感された。
オンライン・グリーティングカードのムーンピッグは11.1%高。体験ギフトプラットフォームのスマートボックスを現金1億2400万ポンド(1億5560万ドル)で買収することで合意した後、買いが広がった。
<欧州株式市場> 続伸して取引を終えた。ドイツの業況指数が予想に反して上昇して欧州最大の経済国であるドイツの景気の回復力を示したことや、風力タービン大手のシーメンス・ガメサが買収提案を受けて急伸したことが相場を支援した。
ドイツのDAX指数は1.38%上がった。
スペインの風力発電機大手シーメンス・ガメサ は6.2%上昇。ドイツのシーメンス・エナジー が業績不振に陥っているシーメンス・ガメサの未保有株式を40億5000万ユーロ(43億ドル)で買い取って完全子会社化すると表明したのが材料視された。シーメンス・エナジーの筆頭株主シーメンスは1.4%上昇した。
ドイツの商業施設投資企業、ドイチェ・ユーロショップ は40.1%の高騰。14億ユーロ(14億8000万ドル)での買収提案を受けたことが材料視された。
<ユーロ圏債券> 域内国債利回りが上昇した。ドイツの指標が景気の底堅さを示したほか、欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁の発言で、年末までに金利がゼロまたはプラス圏に達するとの見通しが強まった。
金融市場では、ECBが年末までに105ベーシスポイント(bp)程度の利上げを行うとの見方が依然として主流となっている。7月の25bp利上げの可能性は100%織り込んでいる。
独10年債利回りは4.9bp上昇の0.991%。
ジャナス・ヘンダーソンのグローバル・アグリゲート戦略部門責任者、アンドリュー・マリナー氏は「独利回りはすでにピークを迎えたと思う」と述べた。
ECBの金融引き締めの影響を強く受けるギリシャの10年債利回りは3.744%と、2年2カ月ぶりの高水準となった。
イタリア10年債利回りは2.992%に上昇。ドイツ債との利回り格差は200bpとなった。
<為替> 欧州終盤 アジア市場終盤 コード
ユーロ/ドル 1.0670 1.0599
ドル/円 127.80 127.58
ユーロ/円 136.38 135.25
<株式指数> 終値 前日比 % 前営業日終値 コード
STOXX欧州600種 436.54 +5.44 +1.26 431.10
FTSEユーロファースト300種 1708.06 +20.57 +1.22 1687.49
ユーロSTOXX50種 3708.39 +51.36 +1.40 3657.03
FTSE100種 7513.44 +123.46 +1.67 7389.98
クセトラDAX 14175.40 +193.49 +1.38 13981.91
CAC40種 6358.74 +73.50 +1.17 6285.24
<金現物> 午後 コード
値決め 1856.2
<金利・債券>
米東部時間13時50分
*先物 清算値 前日比 前営業日終盤 コード
3カ月物ユーロ 100.24 +0.01 100.23
独連邦債2年物 110.23 -0.10 110.33
独連邦債5年物 127.06 -0.41 127.47
独連邦債10年物 153.11 -0.82 153.93
独連邦債30年物 168.02 -2.22 170.24
*現物利回り 現在値 前日比 前営業日終盤 コード
独連邦債2年物 0.414 +0.052 0.227
独連邦債5年物 0.734 +0.074 0.660
独連邦債10年物 1.008 +0.070 0.943
独連邦債30年物 1.192 +0.080 1.115