[東京 28日 ロイター] - 鈴木俊一財務相は28日の閣議後会見で、ロシアの外貨建て国債がデフォルト(債務不履行)に陥ったとの見方が強まっていることに関し、日本の投資家への影響は限定的との認識を示した。
ロシア国債を巡って鈴木財務相は「ドル建てとユーロ建て国債の利払い猶予期間が6月26日に終了し、国債保有者の利息受け取りが確認されていないと報じられていることは承知している」と述べた。
日本経済への影響については「現時点で確たることを申し上げることは困難」とする一方、「日本の対外債券投資全体に占めるロシア向け投資割合は限定的で、ロシア国債の動向が金融機関を含めて日本の投資家に及ぼす直接的損失は限定的」と語った。「引き続き緊張感をもってロシア側の対応のみならず市場動向、経済状況を注視していきたい」との考えも示した。