[23日 ロイター] -
<為替> ドル指数が下落した。米企業活動が停滞に近づいていることを示す経済指標を受けた。
米S&Pグローバルが23日発表した8月の米総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は50.4と2月以来、6カ月ぶりの低水準となった。今年7月は52だった。
ドル指数は0.14%安の103.45。もっとも序盤には欧州の低調な経済指標を受けて一時103.98と2カ月超ぶりの高値を付ける場面があった。
ユーロ/ドルは1.0802ドルと6月中旬以来の安値を付けた。
ドル/円は0.71%安の144.845円と1週間超ぶりの安値を付けた。
<債券> 国債利回りが大幅低下した。欧米の企業活動を示す指標が世界的なディスインフレを示唆したことを受けた。
米S&Pグローバルが23日発表した8月の米総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は50.4と2月以来、6カ月ぶりの低水準となった。
独、英でもPMIは軟調だった。
米10年国債利回りは13.6ベーシスポイント(bp)低下し4.192%となった。週初には4.366%を付けていた。PMI発表前、10年債利回りは今月に入って40bp近く上昇していた。
2年国債利回り利回りは7.2bp低下の4.965%となり、重要な基準値である5%を下回った。
2・10年債の利回り格差はマイナス77.3bpに拡大した。
<株式> 上昇。引け後に四半期決算の発表を控える半導体大手エヌビディアへの買いが膨らんだ。
エヌビディアは3.2%高で終了。時間外取引では9%高となった。同社の第3・四半期の売上高予想は市場予想を上回った。
他のテクノロジー株も上昇し、マイクロソフトは約2%高。
米国とユーロ圏の購買担当者景気指数(PMI)が低調になり、米10年債利回りが約16年ぶり高水準から低下したことは、投資家心理を支えた。今月に入り10年債利回りは米金融引き締めが長引くとの観測で上昇していた。
8月の米総合PMI速報値は50.4と2月以来の低水準となった。ユーロ圏の8月景況感も予想以上に悪化した。製造業に加え、主要産業のサービスが縮小に転じた。
米連邦準備理事会(FRB)の政策の行方を見極めようと、市場の注目は経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」でのパウエルFRB議長の講演に集まっている。
<金先物> 米長期金利の低下を眺めて4営業日続伸した。中心限月12月物の清算値(終値に相当)は前日比22.10ドル(1.15%)高の1オンス=1948.10ドル。
<米原油先物> 欧米の経済指標悪化などを嫌気した売りが広がり、下落した。この日に中心限月となった米国産標準油種WTIの10月物清算値(終値に相当)は、前日比0.75ドル(0.94%)安の1バレル=78.89ドル。11月物は0.76ドル安の78.59ドル。
ドル/円 NY終値 144.83/144.86
始値 145.43
高値 145.59
安値 144.55
ユーロ/ドル NY終値 1.0859/1.0863
始値 1.0805
高値 1.0869
安値 1.0803
米東部時間
30年債(指標銘柄) 17時05分 97*18.50 4.2689%
前営業日終値 95*08.50 4.4110%
10年債(指標銘柄) 17時05分 97*13.00 4.1958%
前営業日終値 96*11.50 4.3280%
5年債(指標銘柄) 17時05分 98*29.25 4.3715%
前営業日終値 98*14.25 4.4790%
2年債(指標銘柄) 17時05分 99*19.00 4.9710%
前営業日終値 99*15.13 5.0370%
終値 前日比 %
ダウ工業株30種 34472.98 +184.15 +0.54
前営業日終値 34288.83
ナスダック総合 13721.03 +215.16 +1.59
前営業日終値 13505.87
S&P総合500種 4436.01 +48.46 +1.10
前営業日終値 4387.55
COMEX金 12月限 1948.1 +22.1
前営業日終値 1926.0
COMEX銀 9月限 2439.2 +94.2
前営業日終値 2345.0
北海ブレント 10月限 83.21 ‐0.82
前営業日終値 84.03
米WTI先物 10月限 78.89 ‐0.75
前営業日終値 79.64
CRB商品指数 274.9800 +0.9865
前営業日終値 273.9935