[イスタンブール 24日 ロイター] - トルコ中央銀行は24日、政策金利である1週間物レポレート を750ベーシスポイント(bp)引き上げ、25%とした。市場予想の250bpを上回る大幅利上げを受け、通貨リラは対ドルで3%超急伸。7月中旬以来の高水準を付けた。
今回の利上げにより、政策金利は2019年以来の高水準となった。同中銀は6月以降、同金利を1650bp引き上げている。
政策委員会は、先月48%近くまで高騰したインフレを鎮静化させるため「適時かつ緩やかに必要なだけ」引き締めるとの見解を改めて表明した。
アナリストらはこれについて、エルドアン大統領の下で長年にわたり非正統的な政策が続いたが、より伝統的な政策への明確な一歩であり、インフレ期待を抑制するのに寄与すると指摘した。
インタッチ・キャピタル・マーケッツのシニアFXアナリスト、ピョートル・マティス氏は「インフレ抑制に向けた中銀の強い意志を示すもので、市場の反応は非常にポジティブだ。しかし、少なくとも一部の投資家は、750bpの引き上げがエルドアン大統領によって承認されたのかどうか疑問に思うだろう」と述べた。
トルコの銀行株は10%近く上昇し、イスタンブール市場全体を押し上げた。またトレードウェブのデータによると、トルコのドル建て国債は2セント以上上昇した。