[北京 24日 ロイター] - 中国人事社会保障省は24日、都市部の新規雇用が2023年に1244万人となり、目標を達成したと明らかにした。ただ24年の経済状況が不透明な中、雇用促進に一段の努力が必要との認識を示した。
23年の目標は約1200万人だった。今年の目標は3月に開催される全国人民代表大会(全人代、国会に相当)初日に発表される見通し。
同省の雇用促進部門当局者は「中国の経済運営は24年の社会的期待が弱く、より不透明になっている」と指摘。
「総雇用に対する圧力は今年も弱まらないとみられ、雇用安定化にさらなる努力が必要となる」と述べた。
大卒者を含む若者の雇用支援強化や雇用機会拡大などの優先目標により重点を置くという。
先週発表された全国調査に基づく失業率は昨年12月に5.1%と11月の5.0%を上回った。先行き不透明感が強く、企業が人員拡大に慎重な姿勢を維持している。
中国国家統計局は今月、停止していた若年層の失業率発表を半年ぶりに再開。12月の16─24歳の失業率(大学生を除く)は14.9%だった。6月は過去最悪の21.3%を記録していた。