[ヨハネスブルグ 24日 ロイター] - 南アフリカ統計局が24日発表した昨年12月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比5.1%上昇と、2カ月連続で伸びが縮小した。11月は5.5%だった。
南ア準備銀行(中央銀行)は利下げする前にインフレ率が目標範囲(3─6%)の中間値である4.5%まで低下するのを確認したいとしており、これにやや近づいた格好だ。
2023年の平均インフレ率は6.0%と、22年の6.9%を下回った。24年は5%と予想されている。
中銀は25日に政策決定会合の結果を公表する。先週発表されたロイター調査では、20人のエコノミスト全員が主要貸出金利を8.25%に据え置くと予想した。
インベステックのアナリスト、アナベル・ビショップ氏は「中銀金融政策委員会はインフレリスクを警告するタカ派的なトーンを維持する公算が大きいが、金利を据え置くとみられる」と述べた。
「前回会合では24年のCPI上昇率を前年比5.0%と予想した。今日の結果で修正される可能性は低い」との見方を示した。
統計局によると、食品価格と燃料価格を除いたコアCPIは前年比4.5%上昇と前月から横ばいだった。