Patricia Zengerle
[ワシントン 23日 ロイター] - 米連邦議会上院の外交委員会は23日、制裁で凍結したロシア資産をウクライナの再建と復興に使うための法案を可決した。
上下両院の本会議でそれぞれ可決され、バイデン大統領が署名すれば、米国は初めて自国との戦争状態にない国の中央銀行が保有する資産を差し押さえることになる。
下院外交委員会も同様の法案を超党派の支持で可決済み。上院外交委員会のベン・カーディン委員長は、両院が法案の相違点を巡り合意できるとの見通しを示した。
日米欧などは2022年にウクライナに侵攻したロシアへの制裁の一環として同国中銀の資産約3000億ドルを凍結した。大半はベルギーの決済機関ユーロクリアに保管され、米国内の資産は50億─60億ドル程度という。