[フランクフルト 23日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のデギンドス副総裁は、ECBは6月に利下げを行うとした上で、その後の動きは米連邦準備理事会(FRB)のシグナルを考慮して非常に慎重に臨むべきだとの考えを示した。
23日に公開された仏紙ルモンドとのインタビューで「現在から6月までの間にサプライズがなければ(6月利下げは)『既成事実』」と断言。「その後については、極めて慎重でありたいと思う」と語った。
市場では、6月以降にあと2回、おそらく9月と12月に利下げが行われる可能性が高いと見られている。しかし、FRBが利下げを先送りし、場合によっては来年に持ち越すのではないかとの観測から、ここ数週間でECBの利下げ期待は後退している。
デギンドス氏は「FRBの決定事項は、米国だけでなく、世界経済にとっても重要であり、ユーロ圏にも影響する」と述べた。
金利差が拡大すれば米国への資金流入が加速するため、ECBが金利を決定する際には、為替相場と資本フローを考慮する必要がある。