[日本インタビュ新聞社] - ■血液で脳内アミロイドβを測定する検査試薬
シスメックス<6869>(東証プライム)は25日、血液でアルツハイマー病の原因とされる脳内アミロイドβ(Aβ)の蓄積状態を調べる検査試薬を欧州に販売すると発表した。この検査試薬は、欧州で初めてCE-IVDマーキングを取得したもので、低侵襲かつ迅速に検査できるという特徴がある。シスメックスは、認知症の社会課題に対応するために、血液バイオマーカーの実用化と普及促進に注力している。
■認知症の社会課題に対応する血液バイオマーカーの実用化と普及促進に注力
同製品は、自社の全自動免疫測定装置HISCLシリーズを用いて、微量の血液から脳内Aβの蓄積状態を測定する。日本と米国に続き、2024年1月より欧州へ販売を拡大する。欧州では、自己宣言と共同研究を通じて、エビデンスの蓄積と法規制対応を進めてきた。脳内のAβ蓄積が疑われる患者さんに対し、低侵襲かつ安価に検査できることに加えて、17分という迅速測定が可能である。
アルツハイマー病の疾患修飾薬の適切な使用や普及においても、需要が拡大することが期待される。シスメックスは、同製品をはじめ検査項目拡充に向けた活動を推進し、欧州における免疫検査事業の展開を加速する。シスメックスは、人々のヘルスケアジャーニーがより良いものになるよう、価値の高い検査・診断技術の開発および普及促進に今後も取り組んでいくとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)